(ボクシング) 長谷川が7連続防衛 粟生は敗れ初挑戦実らず


ボクシング 長谷川が7連続防衛 粟生は敗れ初挑戦実らず
10月16日20時41分配信 毎日新聞
【WBCバンタム級タイトル戦】二回、アレハンドロ・バルデス(左)を激しく攻める長谷川穂積=東京・代々木第一体育館で2008年10月16日、丸山博撮影
世界ボクシング評議会(WBC)のダブルタイトルマッチ各12回戦が16日、東京・代々木第1体育館で行われた。WBCバンタム級王者、長谷川穂積(27)=真正=は、同級2位、アレハンドロ・バルデス(24)=メキシコ=を二回2分41秒TKOで降し、国内歴代4位タイ、現役王者では最多の7連続防衛に成功した。WBCフェザー級9位、粟生隆寛(24)=帝拳=は、同級王者、オスカー・ラリオス(31)=メキシコ=に1−2の判定で敗れ、世界初挑戦に失敗。ラリオスは2度目の防衛に成功した。日本の現役世界王者(男子)は6人のままで変わらない。 
 【戦評】
 ○長谷川(二回2分41秒TKO)バルデス
(略)

 【戦評】
 ○ラリオス(判定)粟生●
 ラリオスがダウンをばん回して辛勝。二回から連打でペースを握りかけたが、四回に粟生の右フックでダウン。六回からアウトボクシングでダメージを回復し、九回からボディー連打で攻めた。粟生は一回に左ストレートを再三当て、四回にカウンターでダウンを奪ったが、六回以降は好機を詰められず、決定打を欠いた。 
 ◇粟生、踏み込めず…五、六回の好機生かせず
 「もう1歩」を踏み込む勇気が足りなかった。粟生の世界初挑戦は消化不良の戦いで終わった。
 勝機はあった。四回。ロープ際に追い詰められながら、カウンターの右フックを決め、ダウンを奪う。だが、「いけると思ったのに、なぜか(相手を)見過ぎてしまった」。
 本来は足を生かして距離を取り、チャンスを見いだしていくスタイルだが、王座奪取に向け、「接近戦での打ち合い」を練習してきた。前へ出る意志は感じ取れたが、肝心の場面で詰め切れない。攻勢だった五、六回に、「とどめの一撃」へ持ち込めなかったのが、最大の敗因だった。
 決定打は許さず、センスの良さは発揮した粟生。だが、それだけでは勝てない。課題は、はっきりしたはずだ。【堤浩一郎】
 ○…長谷川にTKO負けしたバルデス。「お互いにパンチを応酬しているところで、中に入られた」と淡々と振り返り、セコンドも「ダメージを受けた選手はこんなに試合のことを覚えていない」と、レフェリーストップに不満な様子だった。バルデスはさらに「長谷川はそれほど偉大なチャンピオンとは思わなかったし、試合が短くて持ち味を出せなかった」とコメントした。
 ○…ラリオスは四回にダウンを奪われるなど粟生に苦戦。「スピードがあることは知っていたが、パンチ(に力)があるとは知らなかった」と驚いた様子だったが「粟生はもっとカウンターを打ってこなければ私には勝てなかった」と、普段とは違う、前に出るボクシングをしてきた粟生の敗因を冷静に分析してみせた。両まぶたから出血しながら防衛を果たしたことには「前が見えにくかったが、最後は私のハートの方が強かった」と胸を張った。 
◇国内歴代世界王者の連続防衛回数◇
  氏 名  防衛数 階 級
(1)具志堅用高 13(13)A・Lフライ
(2)勇   利 9(9)C・フライ
(3)徳山 昌守 8(9)C・Sフライ
(4)新井田 豊 7(7)A・ミニマム
(4)長谷川穂積 7(7)C・バンタム
※AはWBA、CはWBC、Lはライト、Sはスーパー 
 ◇日本の他の現役世界王者 
 ▽WBAフライ級=坂田健史(協栄)▽WBC同級=内藤大助(宮田)▽WBAスーパーフライ級=名城信男(六島)▽WBCスーパーバンタム級暫定=西岡利晃帝拳)▽WBAライト級=小堀佑介角海老宝石
 【略歴】長谷川穂積(はせがわ・ほづみ) 80年12月16日、兵庫県西脇市生まれ。99年11月にプロデビュー。東洋太平洋バンタム級王者を経て、05年4月にウィラポン・ナコンルアンプロモーション(タイ)に判定勝ちし、WBC同級王座獲得。昨年10月に千里馬神戸ジムから真正ジムに移籍。左ボクサーファイター。戦績27戦25勝(9KO)2敗。
 【略歴】オスカー・ラリオス 76年11月1日、メキシコ・サポパン生まれ。94年1月にプロデビュー。02年5月、WBCスーパーバンタム級暫定王座を獲得し、9連続防衛。今年5月、フェイデル・ビロリア(コロンビア)に五回TKO勝ちしてWBCフェザー級暫定王座獲得(後に正規王者)。右ファイター。戦績71戦64勝(40KO)6敗1分け。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081016-00000023-maip-spo

すっかり忘れていて、気づいて仕事を投げ出して会社のテレビをつけたときは7回でした。
すでに両者消耗してる様子で、地味〜な試合で粟生決め手を欠き小差で判定負け、を予想していた私には、両者の精一杯ぶりは驚きでした。
小差判定負けはその通りかもしれないけど、中身は予想と違いいい試合だったと前半見てない私でも思いました。
ラリオスはツボを押さえていて切り替えのきちんとできる一流のチャンピオンだと思います。負け数が結構多いですけど、その中身はパッキャオやバスケス、リナレスと超一流ばかりで取りこぼしではないみたいですから、まぐれで勝てる相手ではないんだと思います。
粟生は正直、先日JCBで見た榎戦でがっかりして、テレビで見たその前の2度の防衛戦も(これは相手のせいもあったと思うが)がっかりして、見に行こうとは最初から思いませんでした。でも、やはり並の選手にはないオーラが出ていたように思います。不利と見られる相手に挑んでいくチャレンジャーの粟生はかっこよかったです。
報道や本人周囲のコメントからは、不細工な試合をしたように感じてしまいますが、そんなことはないのでは?前半見てないので偉そうなことは言えませんが。
 
今度は先日JCBでがっかりしたもう一人、榎洋之が難攻不落のクリスジョンに挑むわけですが、さらに勝つ可能性は低いと見ることもできる反面、クリス・ジョンは内藤がタイトル取ったときのポンサクレックみたいに慣れからくる油断とか、そろそろチャンピオンに飽きる(笑)とかもあるかもしれないからわかりません。もちろん勝って欲しいですが、中身でやっぱり榎はすごいというのを見たいです。
先日の粟生戦は、なかなかチャンスが訪れない中、とにかく負けたくなかったからああなったというのがなんとなくわかります。今度の試合は最初で最後のチャンスかも知れないし、なんかやってくれそうな、すごいのを見せてくれそうな気がします。
24日後楽園ホール、行きたいんですが平日・・・急に行けなくなるリスクから、けっして安くはないチケットを買うのが怖い私はチキンです(^_^;) 24日になって行けそうになったら電話で「当日券ありますか〜?」になりそうです。