(ボクシング)内藤V4!どつき合い制し11回TKO


12月24日9時36分配信 デイリースポーツ
 「WBC世界フライ級タイトルマッチ」(23日、両国国技館
 王者・内藤大助(34)=宮田=が、挑戦者・山口真吾(29)=渡嘉敷=を11回1分11秒、TKOで下し4度目の防衛に成功した。序盤からパワーで圧倒した内藤は11回、右の打ち下ろしでダウンを奪い、山口が立ち上がったところを怒とうの連打でレフェリーストップ。圧倒的な強さで、自身の持つ世界王座防衛最年長記録を更新した。V5戦は来年3月、同級1位のポノムランクレック・グラティーンジム(タイ)との指名試合を予定している。
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 強烈な一撃だった。右フックから左フックのダブル。最後はこん身の力を込めて右を打ち下ろした。ゆっくりと山口がキャンバスに崩れ落ちた。足元をふらつかせながら立ち上がった相手を、内藤は逃がさなかった。大振りの左右フックで怒とうの連打。鬼の形相で襲いかかり、完全に息の根を止めた。
 中盤までポイントを大きくリードしていた。8回終了時に発表された採点は3ジャッジ全員が内藤を支持。最大6ポイント差が開いていた。11回に入った時だった。それまでKOを狙っていたが、判定狙いに気持ちを切り替えた。肩の力が抜け、パンチが自然に出るようになった。ダウンを奪った右も自然に出たパンチだったという。
 自らが持つ日本選手の世界王座最年長防衛記録を更新する34歳3カ月でのV4を「ダウンを取ったパンチは自然に出たパンチ。KOを狙っていたら出てなかった。中盤までポイントを取っていたけど、逃げるのは好きじゃない」と振り返った。
 セオリーに反して34歳の肉体にムチを打ち続けた。試合ごとに重ねる年齢と比例して練習量を増やしてきた。世界王座を獲得してからも練習量は増え続けている。内藤を指導する野木トレーナーは「まだまだ体力的に伸びている。36歳までは伸びる。そして38歳までそれを維持できるでしょう」と証言した。
 「休む勇気」が勝利を導いた。前回7月のV3戦は、オーバーワークがたたり苦戦を強いられた。それを反省材料に今回、宮田会長から異例の「休養指令」が下された。これまで試合直前まで陰で練習をしてきた男が「勇気」を持って練習を休んだ。試合直前の1週間で2日間、初めて休養を取った。
 次戦は来年3月に1位ポノムランクレック(タイ)との指名試合が決定的。ただ宮田会長は「WBCから指名のレターが来れば指名試合。こなければビッグマッチになる。亀田興毅?世界ランカーですから候補の一人です」と明言を避けた。
 「今日はほんとに勝てて良かった。これでいい年を迎えられます」。進化し続ける驚異の34歳が、来年もボクシング界をけん引する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081224-00000007-dal-fight

清水初防衛&王座統一!待ってろ内藤
12月24日9時37分配信 デイリースポーツ
 「日本フライ級王座統一戦」(23日、両国国技館
 正規王者の清水智信(27)=金子=が、暫定王者五十嵐俊幸(24)=帝拳=を3-0の大差判定で下し、初防衛に成功した。7月にWBC王者・内藤に10回KOで敗れて以来の復帰戦を飾った清水は、来年3月に池原繁尊(横浜光)を相手にV2戦を行う。初防衛に失敗した五十嵐はプロ初黒星。また、東洋太平洋同級王座決定戦は、王者の大久保雅史(28)=青木=が、ジョジョ・バルドン(フィリピン)に3-0で判定勝ちし、2度目の防衛に成功した。
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 最終10回、自らの拳で悪夢を振り払った。清水は、ボディーから顔面へのコンビネーションを再三、五十嵐のアゴに打ち込んだ。後ろに下がらず、前へ出た。気持ちも前を向いていた。2人のジャッジが5点差、残り1人は6点差の大差判定勝利だった。
 7月、内藤に挑戦した。9回までポイントでリードしながら、10回に悪夢が待っていた。捨て身の右フックを食らいKO負けした。「今日も10ラウンド目は怖かった。また倒されるかもしれないと思って」。五十嵐ではなく、内に芽生えた恐怖心との闘いだった。
 先輩としての意地があった。五十嵐は東農大の2年後輩で、03年、04年に全日本選手権で優勝し、04年アテネ五輪に出場した。清水は全日本の優勝経験がなく、出場を目指していたアテネは、強化指定選手止まりだった。だからこそ、プロのリングでは負けられなかった。
 「後輩が相手だったからか、初めは体が硬かった。ジャブが伸びなかった。でも、打ち終わりにスキがあったからボディー攻撃に切り替えた。五十嵐はアテネオリンピックにも出場しているけど、自分は一度も全国大会で優勝したことがないから絶対に勝ちたかった」と喜びをかみしめた。
 来年3月、同級5位の池原を相手にV2戦を行う。その先に見据えるのは3度目の世界戦だ。「7月の世界戦は、僕のキャリア不足で負けたけど、今日は逆に五十嵐がキャリア不足を感じたと思う。自分は強くなっている。もう一回、世界戦をやりたい」。胸に秘めている内藤との再戦へ、力を込めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081224-00000008-dal-fight

自転車で国技館に向かい、着いたのは17時15分頃。会場から「しーみーず」の声。しまった、もう始まってたんだ・・・と後悔しながら席に着きました。
レベルの高い日本タイトルマッチが清水の防衛で終わり、盛り上がってきました。清水も五十嵐もいい選手です。
その盛り上がってきた雰囲気も、その後の東洋タイトル戦が驚く程の残念な試合ですっかり変わり会場は静まります。悪いけど、こんな試合見せられては「選手だってがんばってる」とは思えません。プロは客とも戦わないと。
そしてメイン。山口の気持ちは充分に伝わる好試合でしたが、実力差がありすぎた気がします。ゴング直後、観客からは「内藤早い!」の声が出てました。まあ、前の東洋戦があれでしたから、余計そう見えます。
山口にとっては手が届かなくてつらい試合だったと思いますが、見ている者には感動を与えるいい試合でした。
私なんかは「有利もクソも、内藤に負けてもらっては困る」と思ってましたが、そういうおそらくプレッシャーがあった中、内藤の堂々とした戦い方も立派でした。
実は今回、見に行こうかずっと悩んでいましたが、行ってよかったです。ずっと「挑戦者として山口は違う」と思っていました。今でもそう思います。しかし、土壇場で?無茶を言われてつぶされたと思われる亀田戦がなくなり、急遽ほかを探したとき、私は肩書きでは大久保、直近実績では升田と思いましたが、結果論で山口でよかったのだと思います。私のごとき素人の考えは浅はかです(^_^;) もし大久保だったら、恐ろしくつまらない試合で内藤の判定勝利、そして観る者落胆、だったと思います。
年末は坂田の防衛戦ですが、私は坂田が勝つと思います(予想、よくはずすんですが(笑))。デンカオセーンは先日坂田と引き分けたくらいですから強敵には違いないですが、どうもすばらしい戦績のなかに「かませ」が多そうだし、その割りにKO率はそれほどでもなく、強打強打といわれているほどの強打でもない気がします。
そして、年明けの小堀。ぜひ勝って欲しいのですが、正直非常に不利だと思います。横浜へは行きます。応援したい選手が不利と思うときほど会場に足を運びたくなる、これは不思議な気持ちです。前回の小堀もそうでした。そしてこの前の榎もそうでした。