サービス残業代の総額233億円=1524社が支払い−厚労省05年度調査

 厚生労働省は2日、過重労働や過労死の温床と指摘されているサービス残業について2005年度の調査結果を発表した。それによると、各地の労働基準監督署から是正指導を受け、100万円以上の残業代を支払った企業は1524社、総額は約232億9500万円に上った。
 企業数は調査を開始した01年度以来で過去最高。労働者や家族から労基署などへの投書や情報提供が増え、指導拡大につながっている面もあるが、サービス残業の実態も「高水準のまま」(同省労働基準局監督課)だ。 
時事通信) - 10月2日17時1分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061002-00000085-jij-pol

こういう問題に対してどういうコメントするかで、その人が現在の仕事に不満を持っているかとか、あるいは場合によりその人の労働観みたいなものまでわかったりするんですよね(^_^;)
 
ニュースの内容で言えば・・・こういうことをいつも身近に感じながら働いてる人間としては、こんな難しい問題はないです。
労基署がサービス残業に対してあまりに厳しすぎると、会社としては「管理」を厳しくせざるを得ないでしょう。しかし、今の時代、会社にそんな要員はいない(いいか悪いかは別として)と思います。
それに、働く側も、きっちり残業代は欲しいかもしれないけど、極端に言えば「お前に払う残業代がもったいないから早く帰れ!」などと言われて帰宅するのは悲しいし、「おい、お前、今席はずしたのはトイレ?なに、小便?お前、小便に7分もかかるのかよ、まったく」なんてことは言われたくない。言うほうだって疲れる。いちいち行動を監視されたらストレスも溜まる。監視するほうだって同様だ。だったらまだサービス残業したほうがマシ、なんてことになりかねません。
それに、「上の指示ではない、でも、仕事でいい成果をあげたい。認められたい。そのために今日は勝手にがんばりたい。自己責任でいい、やらせてくれ、放っといてくれ」こんなふうに思う人だっているでしょうね、家族は投書するかもしれないけど。
法を守るのは重要、でも、その取締りによって誰が、また、どれだけの人が幸せになるのでしょう。へたすりゃ不幸になる人のほうが多い、なんてことはないのでしょうか。そのあたりを配慮した施策を望みたいものです。