末続、よもやの敗退「精いっぱいやったんですけど…」

8月18日17時0分配信 夕刊フジ
 【北京=久保武司】陸上男子二百メートルの1次予選が18日午前行われ、7組で走った日本短距離界のエース、末続慎吾(28)は後半失速して20秒93の6位となり、よもやの敗退となった。男子百メートルを脅威の世界新9秒69で優勝したジャマイカウサイン・ボルト(21)は、まるでジョギングのような余裕の走りで5組2位に入り、楽々と2冠への第1関門を突破。高平慎士(24)も2組4位ながら、20秒58の好タイムで2次予選に進出した。

 3コースの選手の欠場で、1人ぽつんと最内の2コースを走った末続は、コーナーを出たところで予選通過圏内の3位。もがくような走りで必死に粘ったが、ゴール前で失速して6着のゴールとなり、がっくりとへたり込んだ。

 銅メダルを獲った2003年の世界選手権(パリ)では、上半身を動かさない独特の走法『ナンバ走り』で滑るようにコーナーで加速していたが、その走りは結局取り戻せなかった。

 「精いっぱいやったんですけど。ここに立つまで自分のできることを全部やったんですけどね…ダメでした」と、今までの道のりを噛みしめるように語った。

 翌04年のアテネ五輪は「新しいことに挑戦したい」と百メートルに挑戦し、2次予選で敗退した。高野進監督によれば、「パリのメダルを越えるのは難しかった。百メートルの決勝と9秒台を狙い、その上で北京の二百メートルで勝負をかけようと思った」といい、実際には二百メートルで負けることを避けるためのプランだった。

 その後、5年前の自己記録を1度も更新できず、昨年の世界選手権(大阪)は調整ミスで2次予選敗退。今年6月の日本選手権では8年ぶりに日本人に敗れ3着に終わっていた。

 「これが現実。どこかで歯車が狂っていると思う。自分の中にけじめをつけようと、ずいぶん前からやってきた。悔しいのかわからなくなっちゃった」と、途切れ途切れに意味深長な言葉をしぼり出した。

 一方、末続に日本選手権で勝って出場し、ともに四百メートルリレーのメンバーでもある高平は「すごく落ち着いていて考えはまとまっていた。やりたいことはやれました」と、まずまずの滑り出しに満足そう。対照的な2人のレースだった。

 各組3位までは自動的に2次予選に進出できる1次予選。百メートルの世界新で“鳥の巣”(国家体育場)に稲妻が落ちたかのような衝撃を残したボルトは、スタート前からおどけたしぐさでスタンドからの声援に応え、余裕たっぷりだった。

 スタートだけピタリとタイミングを合わせて、5歩目まで加速すると、後は自分の体調とトラックの状態を確認するようにゆったりとした走り。直線では並びかける選手を確認しながら軽く流し、この組の1位にこだわることすらせず、20秒64の2位でゴールした。

 もともと二百メートルは、ジュニア時代からの専門種目。7月のアテネ・グランプリでは、今季世界最高の19秒67を出し、12年前にマイケル・ジョンソンが打ち立てた19秒32の更新も射程圏に収めている。殺到する報道陣の取材を「後で」とさえぎり、夜(日本時間午後9時)の2次予選に備えた。

【金丸、内藤予選落ち】

 男子四百メートルの金丸祐三(20)は予選4組で7人中7着の46秒39で予選落ち。男子百十メートル障害では内藤真人(28)が13秒96の4組7着で敗退、2連覇を狙う劉翔(中国)が1次予選6組で棄権するハプニングがあった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080818-00000010-ykf-spo

スエツグはどこか悪いんじゃないですかね?
よかった頃、つまり「世界のスエツグ」の頃とあまりに違いすぎます。
4×100Mのリレーにしたって、この人が世界レベルの走りをしてこその期待であって、今の状況では、みんな速いけど日本レベルというか・・・
 
トップクラスというのはちょっとバランスが崩れただけでそこまで悪くなるのでしょうか?
そんなレベルでやったことないのでわかりません(^_^;)
 
ところで、男10000M、あまり話題にはなりませんでしたが、やはりすさまじいレースでした。
ベケレは相変わらずのスピードとラストのキレでした。
そして7着でしたが日本で活躍するマーティン・マサシも最初から最後まで上位集団、世界のトップの実力を見せてくれました。
 
そしてメダルは逃したものの6着のゲブレセラシエもすごかった。
まさか北京でゲブレセラシエがベケレと一緒に走るとは思いませんでした。
最近はマラソンランナーであるこの人でさえ10000Mに出場した(ベケレに勝てるとは思えないのに脇役覚悟で)ことを考えると、やはりオリンピックでのマラソンというのはいろんな意味で無理があるかもしれません。
年に2回走るのすら難しいマラソンを4年に1回のオリンピックの種目にすること自体どうなんだろうと思ってしまいます。選考会とのスケジュールなど考えると余計そう思います。
 
最大の楽しみ、200M決勝・・・ボルトがマイケル・ジョンソンの神記録19秒32を破るか?は、20日(水)23時20分。