(ボクシング)川嶋選手すみません

【BOX】川嶋ボクサー人生に終止符…王者ムニョスに判定負け

 WBA世界Sフライ級タイトルマッチ(14日、横浜文化体育館)2年6カ月ぶりの王座返り咲きを狙った元WBCSフライ級王者の川嶋勝重(33)=大橋=は、チャンピオンのアレクサンデル・ムニョス(28)=ベネズエラ=に0−3判定負け。最後と決めた世界戦に敗れた川嶋は試合後、リング上で現役引退を表明し、12年間のボクサー人生に終止符を打った。

 涙が止まらなかった。“負ければ最後”と決めていた8度目の世界戦は0−3判定負け。直後のリング上から、大橋秀行会長(42)が「本日をもって、川嶋勝重は現役を引退します」と電撃発表する。続いてマイクを握った川嶋は「もう1回、世界チャンピオンになれなかったけど、たくさんの人に知り合えて、ここまで生きてきてよかった」と絶叫。5000人の観衆に頭を下げ、12年間のボクシング人生に幕を引いた。
 強打の王者相手に足を使い、左フック、右オーバーハンドで対抗した。「倒されてもいい、悔いが残らないようにする」。最終12回までKOを狙い続けたが及ばず。王座返り咲きの夢は叶わなかった。
 昨年1月3日、WBC王者のクリスチャン・ミハレス(26)=メキシコ=に挑戦したが初のダウンを奪われた末、初のTKO負け。引退の2文字が頭に浮かび、2月には「次はどんな仕事をしようか」とも考えた。だが決断を下せず、4月下旬、5歳上の夫人・環さんとともに四国八十八カ所霊場巡りの旅へ。道中、完全燃焼していない自分に気づき、現役続行を決意した。
 97年2月、21歳のとき、脱サラしてボクシングを始めた。経験のなさを超人的な練習量で補い世界の頂点に立った。「悔いのない人生はないけど、今の状態で最高のボクシングができた。これが技の限界です」。強打にこだわり続けた愚直な苦労人は完全燃焼して、リングを去る。(伊藤隆

◆ムニョス
 「王者としての戦いはできた。KOしたかったが、できなかった。川嶋は最後まで強かった」

★内藤「いい試合だった」
 川嶋と同じ33歳のWBC世界フライ級王者の内藤大助がテレビ中継のゲスト解説を務めた。試合後は川嶋のもとを訪れ、「負けたけど、いい試合だった。お客さんも喜んでいたよ」とねぎらい言葉をかけた。逆に川嶋からは「(2月にも防衛戦予定の)ポンクサクレックにやられるなよ」と励まされ、「オレも同じ相手と4回もやりたくないよ。オレの試合が終わったら、飲みに行こう」と苦笑していた。
http://www.sanspo.com/fight/top/f200801/f2008011501.html

いい試合でした。
日本でやってるからひょっとして勝ちかと思いました(思い切り川嶋贔屓のガッツに影響された面もあったかと思います)。
内藤選手も言ってましたが、もう一息というか、ここでさらに手を出して欲しい、という場面がいくつかありましたが、あの力いっぱいのパンチはそう連発が効かないのかもしれません。
でも、とにかくベストコンディションに整えて、玉砕戦法でなく勝ちを目指したすばらしい攻撃でした。あのムニョスが明らかにつらそうな表情を、すでに前半から見せていました。
前の日記で「記念受験」と書いた自分を恥じなければなりません。川嶋選手すみませんでした。
もう1試合、日本の強い選手と戦って引退して欲しい気もしますが、こんな立派な選手にかませ犬みたいなことさせるのもあれですね。
ところで大橋会長が「絶好調で絶不調のチャンピオンに負けたんだから・・・」と言ったそうですね。なかなかすごい発言だと思いました(^_^;)