ゲイ史上最速2冠/世界陸上

ゲイ史上最速2冠/世界陸上
日刊スポーツ - 2007/8/31 9:41
世界陸上:男子200メートル決勝>◇6日目◇30日◇大阪・長居陸上競技場
 史上最速の2冠王者だ。男子200メートル決勝で、タイソン・ゲイ(25=米国)が19秒76の大会新記録で優勝、同100メートルとの2冠を達成した。世界選手権では史上3人目の快挙で、100、200メートルの合計タイムは五輪と世界選手権を通じて史上最速。最後の種目400メートルリレーで3冠を狙う。
 アイアムNO・1−。大きくうなずくようにアゴを引き、ゲイが無人のゴールに飛び込んだ。胸を張って右手を掲げ、人さし指を立てる。「最高のレースだった」。絶叫して喜びを爆発させた100メートルのレース後とは違う、静かな歓喜の瞬間。勝って当たり前といわんばかりだった。
 スタートで先行したボルトをコーナー終盤でとらえ、直線は突き放す一方。100メートルのレース後に左太もも裏に痛みが出たが「レース中は大丈夫だった。神様が強さをくれると信じてたよ」。
 史上最速の2冠王者だ。タイムは19秒76の大会新。マイケル・ジョンソンの大会記録を塗り替えた。「あこがれの人の記録を破れてうれしいよ」。100、200メートルのダブル制覇は五輪と世界選手権を通じて史上11人目だが、優勝タイムの合計は最速。84年ロサンゼルス五輪で同種目を制したカール・ルイス氏も観客席から見守る前で、強さを見せつけた。
 快挙の陰には良きライバルがいた。2つ右のレーンで3位に入ったスピアモンだ。同じブラウマン・コーチのもとで学ぶ3歳下の弟分。「ここまで速くなれたのはアイツのおかげ」。同コーチが横領罪で服役して不在の間、残されたノートをもとに2人で練習メニューを考え、切磋琢磨(せっさたくま)してきた。
 私生活でもゴーカートやテレビゲームで仲良く? 腕を競う仲。05年ヘルシンキ大会の200メートルで4位に敗れて涙した時には、銀メダルのスピアモンに肩を抱かれ、慰められた。あれから2年。ライバルであり友でもある銅メダリストは「彼の努力が報われたね」と脱帽。いろんな“借り”を返し、2人で抱き合った。
 目指す3冠まで、残すは400メートルリレーだけ。「もう走れない…というのは冗談。リレーで3個目の金メダルが欲しい」。最後の力を振り絞り、完全な結果で07年大阪を「ゲイの大会」にしてみせる。【太田尚樹】
http://sports.yahoo.co.jp/news/20070831-00000022-nks-spo.html

07年大阪は「ゲイの大会」になりましたね!
タイソン・ゲイ200M優勝…予想通り
足の調子が悪そうだったけど、それでもあの走り。すごすぎです。ガトリンがいたらなあ・・・(違反を犯した選手を持ち出すもんじゃないのはわかりますが)
○澤野予選落ち…予想通り
私はこの選手がメダルというのはまるで想像できませんが、厳密には「入賞しない」を予想していました。以前オリンピックのときこれと似たようなことを書いたら熱烈女性ファンから「うざいうざいうざいうざいうざい!」という素敵なコメントをいただきました(笑)
○5000Mで松宮予選落ち…予想はずれ
予想というよりは期待でした。松宮も三津谷も、大学駅伝を経験していないからさほど有名ではありませんが、両方ともいい選手。松宮は5000の日本記録ホルダにしてマラソン狙いとのこと。駅伝でも活躍します。爆発力は感じませんが、マラソンで頑張って欲しいです。
○男子走り高跳び走り幅跳び、ともに好勝負でした。
走り高跳びの優勝者、ぜんぜん知らない人でした。空中でもがく動作が妙に気に入りました。幅跳び、ハウが一瞬トップに立ったときのすさまじいはしゃぎっぷり、そして一瞬2位に落ちたサラディノがそれを横目に見て、それでも冷静に跳び大ジャンプで再逆転、それを見たハウは取り乱すことなく暖かく祝福の拍手。かっこいいシーンの連続でした。さすがは一流選手!