<残業代ゼロ制>法案提出見送りへ 政府・与党


1月16日3時6分配信 毎日新聞
 政府・与党は15日、事務系社員を対象に現行の労働基準法に基づく労働時間規制から除外し、残業の概念をなくす「日本版ホワイトカラー・エグゼンプション」制度の導入を盛り込んだ労働基準法改正案について、次期通常国会への提出を見送る方向で最終調整に入った。自民党幹部が同日夜、明らかにした。
 この幹部によると同日、法案の説明に来た厚生労働省の幹部に対し「もう終わった話だ」と伝えたという。公明党幹部も同日夜、「政治判断だが現状では提出は困難だ」と語った。
 同制度は管理職一歩手前の事務職(ホワイトカラー)のサラリーマンを対象に、労働基準法に基づく1日8時間などの労働時間規制を除外し、成果などを基に賃金を支払うもの。自民党幹部は「こんな法案を提出したら自民党に反対でない人も敵に回ってしまう」と指摘しており、今年最大の政治決戦となる今夏参院選を前に、サラリーマンに抵抗の強い法案を出すのは得策ではないと判断したとみられる。【衛藤達生】
最終更新:1月16日3時9分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070116-00000015-mai-pol

やっぱりホワイトカラー・エグゼンプションというのは、言葉が適切かは置いといて、悪いことではないのだと思います。しかし、先日引用したJMMの冷泉さんのお話からしても、日本ではまだまだ時期尚早なんでしょう。ところが、その前提となる部分が日本では整備されていないというのが、単純に日本が遅れている、ということでなく、意外と日本のいいところも含まれたりして話は複雑です。
ところで、改めて確認するとこの日本版ホワイトカラー・エグゼンプション、要件は
1.労働時間では成果を適切に評価できない
2.重要な権限と責任を伴う
3.仕事のやり方などを使用者に指示されない
4.年収が相当程度高い
であります。つまり、非管理職を前提としてイメージで捉えてしまうこの制度の対象者は1/13に書いたようなものとなってしまいますが、なんとも大きな乖離だ!
ここにある4要件って・・・これ、「管理職」だよ(笑) むしろ大半の会社で、これに該当しない「管理職」いっぱいいるはずだ。
いや、ほんとに難しい。 
 
昨日のJMMで 「ホワイトカラー・エグゼンプション」をどう考えるか?というテーマで配信されました。
長いので引用しませんし、バックナンバーがアップされるのは相当先ですが・・・