駒大が2年ぶりの優勝/駅伝

 <全日本大学駅伝>◇5日◇愛知・熱田神宮〜三重・伊勢神宮(8区間106・8キロ)
 駒大が2年ぶり6度目の優勝で、復活ののろしを上げた。4区の3年生主将、安西秀幸が日大を抜いて首位に立つと、6区平野護(3年)7区深津卓也(1年)がリードを広げ、5時間19分05秒で圧勝した。安西主将ら主力の3年に、1年生3人を加えた新生チームで手応えを得て、正月の箱根駅伝では2年ぶりの優勝を狙う。2連覇を狙った日大は1分41秒差の2位。山梨学院大の8区モグス(2年)が区間新記録をマークした。
 頼れる3年生主将が「キャプテン対決」に燃えた。4区(14キロ)の安西は9秒差の2位でたすきを受け取ると、前を行くV候補日大の土橋主将(4年)に肉薄。「みんなに遠慮なしに文句を言う分、しっかり走って見せたかった」。7キロすぎに一気に振り切って、その差を広げた。
 5区で再び日大に迫られたが平野、ルーキーの深津が区間賞を獲得する好走で快勝。安西は「メンバーがいい流れをつくってくれた。自分が出場した駅伝で勝ったのは初めて」と笑い、表彰式後は自ら優勝旗を丁寧にたたんで箱に収めた。
 駒大では高橋正仁(現コーチ)以来となる2人目の3年生主将。10月の出雲大学駅伝の前から抜てきされた。安西は「ずっと危機感ばかり。1年生、そして4年にも、嫌なら去ってくれぐらいのことまで言いました」とチームを引き締め直した。出雲で5位に終わり、今回は4年生が外れて3年生と2区宇賀地、5区高林、深津の注目ルーキー3人による新生チームで挑戦。見事に結果を出した。
 大八木監督に「3位狙い」と言われていた若いチームが「予想外」のVを勝ち取った。昨季は出雲、全日本、箱根の3大駅伝を1つも勝てず王座から陥落。復活を懸ける今季、同監督はこの優勝とともに「だんだんイメージができてきた」と手応えを感じている。
 正月の箱根駅伝では追われる立場になり今回、予選敗退して不在だった出雲の王者東海大も手ごわい相手になる。今回、補欠にまわった次郎丸ら4年生の奮起も期待できる。結束を高めて2年ぶり6度目の箱根Vを狙いに行く。【佐藤智徳】
(日刊スポーツ) - 11月6日10時19分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061106-00000056-nks-spo

駒澤大学の底力はすごいと思うのですが…
http://www.tv-asahi.co.jp/sch/roadrace/ekiden/pc/result.html
結果を見ると、日大はダニエルがなぜか2区だし、中大は上野がなぜか3区だし、順天堂は松岡が欠場してるようですし、この駅伝の位置づけは果たしてどれほどのモンなのかと思わなくもないです。それに東海大が全力を出し切ったうえで予選敗退→今大会を逃したとはなかなか思えません。主催者には申し訳ないが、あくまで通過点、でしょうかね。
あと、駒澤大学は、伝統的に「超高校級」と言われるようなエリートランナーがあまり入らない大学(認識違いだったらごめんなさい。それに宇賀地選手は日本インカレで入賞している立派なエースだと思いますが)ということで、そういうところが強いのは、総合力で戦っているとか、大学で努力して記録を伸ばしているとかいう点ではすばらしいのだけど、残念ながら人気があるのはエリートのいる大学だったりします。
まあ、エリートのすごさを見るのも、雑草(という表現は失礼なんですけどね、駒澤のメンバーだってインターハイとか全国高校駅伝とか当たり前のように出ている人たちだから)の意地を見るのも、やっぱりメインは箱根かもしれません。