(プロレス)朗報!高山と小橋

帝王高山復活リング!武道館揺れた/ノア
 <ノア:武道館大会>◇16日◇日本武道館◇1万6500人
 プロレス界の帝王が復活した。高山善広(39)が707日ぶりにリングに戻ってきた。佐々木健介と組んでGHC王者秋山準三沢光晴と激突。最後は22分30秒、秋山の体固めで沈んだものの、厳しい頭部への攻撃に耐えるなど、復調ぶりをアピールした。04年8月に脳梗塞(こうそく)で倒れ、地道なリハビリに耐えてきた。スポーツ選手では異例の大病からの復帰。プロレスラーの底力を証明した高山が、再び大好きなプロレスを盛り上げていく。
 死ななかった。脳梗塞を患った人間が、頭部を何発も蹴られた。ノアのトップ三沢と秋山に遠慮はなかった。あまりの残酷な攻撃に、武道館の観衆が静まり返った。だが、高山に恐怖感はなかった。「痛いだけだった。(記憶が)飛んでなかった」。痛さを感じることで、頭部の状態の良さを感じていた。 「生きてるよ―。生き残っている。続けないといけないな」。三沢とのエルボー合戦に真っ向から対抗した。秋山のひざ蹴りは何度も顔面に食らった。10分すぎには、リングから飛んできた三沢のエルボーを顔面に受け、場外で大の字になった。続けざまの秋山のDDTで後頭部を床に打ち付けた。それでも、立ち上がって、得意の高角度原爆固めを出した。試合には負けたものの、復帰の手応えはつかんだ。
 この日と同じような真夏の悪夢だった。04年8月8日、新日本G1クライマックス。佐々木との試合後、突然、ろれつが回らなくなった。救急車で入院。MRI(磁気共鳴画像装置)検査の時は、さすがに引退が頭をよぎった。わずか2週間で退院できたが、本当の戦いが始まった。
 神経の一部が死んだため、体は思うように動かない。リングで大暴れしてきた人間が地道なリハビリを続けた。豪放磊落(らいらく)な生活はやめた。大好きな牛肉、豚肉は禁止。専門家のアドバイスもあり、肉は鶏肉だけで魚中心の食生活に変えた。まめな水分補給も心掛けた。10キロの減量に成功も、パワーダウンはしなかった。2年間の努力のたまものだった。
 脳梗塞から復帰したスポーツ選手は見当たらない。だからこそ、当初のパートナーで右腎臓の腫瘍(しゅよう)摘出手術をした小橋に復帰戦を見て欲しかった。試合中、三沢をコーナーに追い込むと「コバシー」と叫びながら18発のチョップを打ち込んだ。最高のエールは伝わったはず。「2年間、本当に待たせたな。これからもプロレス界を駆け抜けていくぞ! ノーフィアー!」。高山がリングに帰ってきた。【田口潤】
(日刊スポーツ) - 7月17日10時20分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060717-00000058-nks-spo

小橋は順調回復 今月中にも退院へ
 【ノア】高山が復帰戦の相手に指名した“鉄人”小橋は右腎臓に腫瘍(しゅよう)が見られたため、長期休養に入っている。7月6日には5時間半に及ぶ腎臓の腫瘍摘出手術を行い、無事成功。転移も見られず、順調に回復している。「今月中には退院できる見込み」とノア関係者。この日の高山の奮闘に刺激を受け、脅威の回復力を見せてくれることを期待した。
スポーツニッポン) - 7月17日6時4分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060717-00000013-spn-spo

高山には、なかなか厳しい頭部への攻撃があったようで・・・見てる人(そして攻めてる三沢や秋山こそが)ヒヤヒヤもんだったと思います。でもそれをきっちりやるのが彼らなりの礼儀というか友情というか。とにかくおめでとう、ですね。でも、無茶して欲しくないです。
小橋も順調とのことでよかったですが、こちらはあまり復帰云々を意識しないで、とにかく病気には勝って欲しい、それで充分。勝手な意見かもしれませんが。