(ボクシング)35歳越本、悲願の王座 WBCフェザー級

2006年01月30日12時00分
「内容は50点。でも、闘志は100点」。越本の父で、所属ジムの英武会長の言葉が勝因を物語っていた。
 象徴的だったのが11回。池の偶然のバッティングで右目の上を切り、視界がなくなった。「離れて戦うより、距離を詰めた方がいいと思った。スタミナは切れていたけど、声援があるからあきらめることはできなかった」
 いつもは距離を保ってカウンターを当てる越本が、強打でならす池にあえて連打の打ち合いを挑んだ。この回、ジャッジ2人が、減点を含め10―8で越本を支持。土壇場での果敢な攻めが、試合を決める貴重なポイントを引き寄せた。
 終盤の猛攻を引き出したのは、池に主導権を奪われかけた中盤での観察眼もあった。鋭い左フックをもらい、足が止まっても、「池の息が上がっていた。スタミナを使わせようと思い、接近戦に切り替えた」。
 8回以降、連打を食らいながらも、カウンターの左ストレートを当てる場面が増えた。猛打もクリンチで封じた。いら立った表情を見せる王者。冷静さを失わせ、11回のポイントにつなげた。
 00年、世界初挑戦でKO負けしてから6年待った。今回は負ければ「引退」の覚悟でのぞんだ
 「いいパンチももらった。でも、何度倒れても立ち上がる気構えだった」。自分のスタイルだったアウトボクシングを捨て、愚直に前に出てつかんだベルト。「おれが世界王者なんて信じられない」。傷だらけの顔が緩んでいた。(asahi.com
http://www.asahi.com/sports/spo/TKY200601300131.html 

35歳で、キャリアも相当あり、世界挑戦も2度目・・・にもかかわらず、私はこの選手を知りませんでした。戦績だって初めての世界挑戦のときの1回しか負けてない。正直、日本人であればチャンスにはおおいに恵まれるこの世界で、この選手になぜこれほどチャンスが回ってこなかったのでしょうか。よほどお父さんが経営されているらしい所属ジムの力(=カネ?)が弱いのか。協会?から白い目で見られるようなことがあったのか。
マスコミは力のある選手にはきちんと注目してあげないといけませんよ。亀田三兄弟はたしかにすごいと思うけど、そっちばかり向いていてはいけません。私レベルのファンは、煽ってくれないとなかなかボクシングには注目しないです。
試合を見てないのですが、ちょっとホームタウンデシジョンっぽいところがあるように思います。ですのでお互いダメージが回復したらさっそく再戦、がいいですね。