女子百で福島が11秒24の日本新 S挑戦記録会

6月7日13時33分配信 毎日新聞
女子百メートルで11秒24をマーク、この日2度目の日本新記録更新を達成した福島千里鳥取市コカ・コーラウエストスポーツパーク陸上競技場で2009年6月7日、小松雄介撮影
 陸上のスプリント挑戦記録会が7日、鳥取市コカ・コーラウエストスポーツパーク陸上競技場で開かれ、女子百メートルで福島千里(北海道ハイテクAC)が11秒24の日本新記録を樹立した。百メートルは2度行われ、福島は1回目で従来の記録を0.08秒上回る11秒28をマーク。2回目は追い風1.9メートルの好条件で、さらに0.04秒更新した。福島は世界選手権(8月、ベルリン)の参加標準記録A(11秒30)を突破し、高橋萌木子(平成国際大)も11秒32で参加標準Bを切った。従来の日本記録は二瓶秀子(当時・福島大)と昨年4月に福島が出した11秒36だった。男子百メートルは高平慎士富士通)が10秒32、塚原直貴富士通)が10秒36だった。 

 ◇福島「気持ちがいい」…1日で2度も日本記録塗り替え
 鳥取砂丘からの風が抜ける競技場。昨年は、北京五輪の百、二百メートルで世界新記録を出したウサイン・ボルトらジャマイカ勢が合宿を張った。その地で、日本女子短距離界のエース、福島が1日で2度も百メートルの日本記録を塗り替えた。
 1回目。中村・北海道ハイテクAC監督が「低い姿勢なのに脚が前で耐えられる」と表現するスタートが完ぺきだった。今季百メートルで2度0.01秒差を演じている高橋をすぐに置き去りにして、11秒28をマーク。目標の世界選手権参加標準記録Aを破り、福島は「満足してしまった」。だが、中村監督から「しなやかに伸びやかに」と指示された2回目。今度は追い風を背にトップスピードに乗ってから力まずにゴールまで駆け抜けて、さらに0.04秒縮めた。
 今年4月の織田記念では追い風参考(2.2メートル)ながら百メートルで11秒23、5月の静岡国際では二百メートル23秒14の日本新記録をマークした。その後は「今は練習する時期」と、スタート練習を繰り返し、水中トレーニングも取り入れた。中村監督が「納得するまで満足しない」という厳しさで走りを磨いた。
 1日に2度も11秒2台を走った福島は「気持ちがいい」と今までとの違いを表現する。これで一気に11秒1台も視界にとらえた福島。中村監督が「新しいカテゴリーに入った」という走りで夏に世界に挑む。【百留康隆】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090607-00000011-mai-spo

ホンモノ!
センスは福島、カラダは高橋。でも、少なくとも今は福島が一枚上。