富士通が9年ぶり2度目の優勝!全日本実業団駅伝


2009.1.1 14:03
 元日恒例の全日本実業団対抗駅伝群馬県庁前発着=7区間100キロ)が行われ、富士通が4時間51分55秒でゴール、9年ぶり2度目の優勝を果たした。2位には日清食品グループ、3位には旭化成が入った。前回覇者のコニカミノルタは4位に終わった。
 レースは5−6区以外は区間ごとにトップチームが入れ替わる大混戦だった。1区は旭化成、2区は日清食品、3区Honda、4区小森コーポレーション、5区富士通、6区富士通、7区旭化成とそれぞれ2位以下とは僅差でタスキリレーを行い、最終7区で旭化成日清食品グループ富士通の3チームでアンカー勝負に。
 3チームの並走が続いた最終7区のゴール手前、デッドヒートとなった3人の中で富士通のアンカー・松下が後方から差し切り、大接戦を制して優勝のゴールテープを切った。
史上まれにみる三つどもえの激戦はゴールまで残り50メートルのラストスパートで勝負がついた。富士通のアンカー、松下は9年ぶりの優勝テープを切ると、一目散に福嶋監督の胸に飛び込んだ。2位に1秒差の劇的な幕切れに「我慢をテーマに練習した成果が実った。役割を果たせて最高にうれしい」と感激に浸った。
 2004年春に就任した福嶋監督が「ワンチャンスある」とひそかに思い描いた通りの展開だった。今回から外国選手の起用が最短の2区に限定され「3−5区で日本選手の力量差が勝負を分ける」と踏んだ。最長の4区でマラソン日本記録保持者のエース藤田が首位戦線に浮上。7区は経験を買われたアンカーの松下が強い向かい風の中、旭化成日清食品グループを「風よけに使いながら戦略を立てた」という狙い通りの逆転劇だった。
 昨春から藤田が練習拠点を母校の駒大からチームの千葉に戻し、大黒柱の背中を追う後輩が切磋琢磨(せっさたくま)して戦力が底上げされてきたという。初優勝した9年前にアンカーを務めた32歳の藤田は「あの時代の強さを知るのは僕だけ。まだ優勝は早いと思っていたけれど。完成型はこれから。もっと強くなる」と納得の笑みを浮かべた。
http://www.sanspo.com/sports/news/090101/spg0901011404001-n1.htm

外国人がびっくりするほどすごい選手だらけだったのですが、それが伝わらないのが残念。日本人ではまるで圏外である世界レベルでの入賞者や、将来期待できる選手たち。いまや、ケニア人の有望選手は日本の高校→日本の実業団が世界を狙う近道みたいです。この不況で日本企業がそれらに対応し続けられるか少し心配ではあります。コスト的にはプロも含めた他のスポーツよりは安いと思いますが。
箱根でモグスが快走を見せましたが、こちらに出ている外国人選手、少なくとも現時点ではモグスよりもすごい選手ばかりです。