坂田陥落、たった1発!衝撃2回KO…WBA世界フライ級戦


1月1日8時2分配信 スポーツ報知
 ◆プロボクシングWBA世界フライ級タイトルマッチ 坂田健史●(2回2分55秒 KO)○デンカオセーン・シンワンチャー(31日・広島サンプラザホール) 王者・坂田健史(28)=協栄=が一昨年11月以来の再戦となった同級1位のデンカオセーン・シンワンチャー(32)=タイ=に、まさかの2回KO負けを喫した。試合後、2階級制覇を狙う亀田興毅(22)=亀田=がデンカオセーンの初防衛戦の相手に早くも名乗り。新王者陣営も前向きで、今春にも実現する可能性が出てきた。坂田の戦績は33勝15KO5敗2分け。日本のジム所属の現役世界王者は6人となった。
 どよめきと悲鳴がこだました。2回終了間際だ。坂田の右アッパーがデンカオセーンのあごをかすめた瞬間、強烈な右ストレートが左耳の後ろに突き刺さった。王者はふらつき、前のめりになり、ゆっくりとうつぶせに倒れた。2分55秒。レフェリーのカウントが、王者陥落を告げた。
 本領を発揮する矢先の一閃(いっせん)だった。粘って、後半で得意のスタミナ勝負へ持ち込む前にカウンターを食らった。「調子が良かったからこそもらった。向こうの狙いが上」と大竹重幸トレーナー。一昨年11月の対戦で1回にダウンを喫した同じ右を、完ぺきに食らってしまった。
 郷里でのひのき舞台だった。広島・山陽高のボクシング部を3か月で退部。父・直文さん(55)には当時、直接伝えることができず「後から知ってがっかりさせたと思う」と後ろめたさが残った。高2の秋にジム通いを始め、上京して4度目の世界挑戦で頂点へ。昨夏のV4戦直後、父が「広島時代とは別人になった」と話していたことが、うれしかった。
 プロ40戦目で初のKO負け。試合直後はぼうぜんとした表情で「本当に終わっちゃったの?」と話し、その後は「ここで終われない」と再起を口に。しかし、会見では「過去にこれくらいの負けはないので…。ちょっと考えたい」と引退の可能性も示唆した。混乱するのも無理はなかった。
 内藤大助亀田興毅との三つどもえの争いに、いったんは終止符が打たれた。金平桂一郎会長(43)は「彼のメンタルが続けばバックアップしたい」と話した。08年のフライ級戦線を支えた「日陰の王者」は、この屈辱から再びはい上がってくるのか。
 ◆坂田 健史(さかた・たけふみ)1980年1月29日、広島県安芸郡府中町生まれ。28歳。山陽高卒業後、東京・協栄ジムに入門し、98年12月プロデビュー。2001年4月、03年4月に日本王座を獲得し、通算で5度防衛。07年3月に世界王座4度目の挑戦でパーラ(ベネズエラ)を3回TKOで下して王者に。豊富なスタミナと連打を武器とする162.8センチの右ボクサーファイター。家族は妻・志江(ゆきえ)さん。
 ◆デンカオセーン・シンワンチャー 1976年8月23日、タイ生まれ。32歳。96年11月のデビュー戦でPABA(パンアジアボクシング協会)フライ級王座を獲得し、通算で35度防衛。2002年10月にWBA同級王座挑戦もエリック・モレルプエルトリコ)に11回TKO負け。07年11月に坂田健史(日本)の持つ同級王座再挑戦もドロー判定で獲得失敗。老かいさと右の強打を併せ持つ160・5センチの右ファイター。戦績は46勝20KO1敗1分け。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090101-00000035-sph-spo

坂田残念。予想大はずれ(笑)
しかし、素人でもあの戦い方は短期決戦狙いにしか見えなかったのに、なぜもっと逃げなかったのでしょうか。それが坂田選手、なんでしょうか。
試合の後に残った時間でサーシャ・バクティンの試合が見られるかと思ったら、なぜか延々とマサトの過去の試合でした。もちろんマサトに罪はないがこれは本当に残念。