花田勝さんのちゃんこ店、従業員が残業代支払い求め提訴

 大相撲の元横綱若乃花花田勝さんがチェーン展開する創作和食料理店「Chanko Dining 若」などで働く男性6人(25〜31歳)が、残業代が支払われないとして、同店の直営会社とフランチャイズ契約を結んで京都、大阪両市の2店舗を運営する飲食店経営会社「ディバイスリレーションズ」(大阪府吹田市)に未払い分計約1800万円の支払いを求め、京都地裁に提訴した。
 訴状によると、6人は2005年2月〜07年10月、同社に採用され、京都市下京区大阪市北区の2店舗などで勤務しているが、入社以降、ほぼ毎日、最大で7時間の残業をしているにもかかわらず、それぞれ約73万〜約573万円の残業代が支払われていないとしている。訴えについて、同社は「責任者が不在で答えられない」としている。
(2008年10月7日23時44分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081007-OYT1T00819.htm

飲食店って客としてしか知らない世界なので想像もつかないのですが、板前修業の人は長時間頑張って給料は安いとよく聞きます。
まずこの訴えた人たちはどんな仕事をしてるんでしょうか?料理人?そして、もし料理人なら、腕は一人前?半人前で修行中?このあたりでかなり違う気もします。仮に半人前の料理人とさせてもらいます。そうすると、疑問が出てきます。どういうことかというと。

少なくとも残業代払えと言っている時点で、労働契約を結んでいる普通の労働者だと考えていい、少なくとも彼らの認識はそうだと思いますが、本当にそうなのか? マクドナルドで長時間ハンバーガー焼けば残業代もらえます。きっともらえます。あれだけいろいろ報道されて、もらえないわけないです。
この差はなんでしょうか。いや、もちろんハンバーガー焼いても料理人としてのスキルが身につくとは思えない、そのくらいわかります。どう考えてもあれはマニュアル化された単なる労働でしょう。
しかし、もし板前の修業の人が雇われて働いているのだとして、だけどミシン使ったりする外国人(失礼な例えですみません)のように研修期間、みたいな扱いかもしれない、もしそうだとすると、研修だからということでそういう給与体系が許されるなら、その二者の線引きを具体的に言い表す場合それはなんでしょうか?
それとも、扱いとして、板前の人は労働者でなく工事現場の一人親方みたいな個人事業主なんでしょうか?その場合、労災などは適用されないと思いますが、料理人は火を使うとか庖丁を使うとかけっこう危険なことをしているけど、どう対応しているのでしょうか。
そういえば、美容師さんなんかも板前修業と似てる気がしますね。
勝手な想像…時間外は仕事じゃなくて勉強つまり仕事じゃないと割り切る。割り切らせる。特に明文化もせず「○時から○時は仕事、給料払う、でもお前は修行の身だから朝は早く来て●●をする。夜は遅くまで●●をやる。こういう経験を積んで一人前になっていくんだよ。」みたいな。あくまで想像。
しかし、労働との線引きが難しいですし、時間外は、「店の設備で練習できる、しかも先輩の指導つき、授業料ナシ」とも言える反面、「半強制、つらい、無給」とも言える。でもこういう世界ってもう通用しない時代かもしれない。
で、強いて言えば、彼らが時間外にやってるのは「大企業の時間外ボトムアップによる自主カイゼン活動」に近い意味合いかも・・・これまたあくまで想像ですが。でも最近はトヨタもQC活動にはきちんと時間外手当を払っている、らしいですから、これまた時代が変わっているのかもしれません、ということで無理やりおさめてみます(笑)

しかし「地裁に提訴」ということはもはや労働基準監督署を離れているのかと思うと・・・ちょっと興味ある、でも調べる暇が今はない・・・わからなくてもいいや、いつか調べるための覚え書き(笑)
もし詳しい方いらっしゃいましたらお教え下さい(^_^;)