<五輪陸上>マラソン金のワンジル「日本がボクを育てた」


8月25日0時21分配信 毎日新聞
 「日本がボクを育ててくれた」−−。24日の北京五輪男子マラソンで優勝したケニア人ランナー、サムエル・ワンジル(21)は、日本語で感謝の言葉を口にした。強さの土台を築いたのは、留学先の仙台育英高校仙台市)。恩師の渡辺高夫前監督(61)の教えを思いだし、「渡辺先生にはきつくても、我慢することを学んだ。『ガマン、ガマン』ね」と語った。

 ワンジルは02年春、素質を見込まれてケニアから15歳で来日。駅伝の強豪、仙台育英高で、渡辺さんの指導を受けた。全国高校駅伝京都市)では、3年連続で区間賞を獲得し、2度の優勝に貢献した。

 仙台市でテレビ観戦した渡辺さんは、教え子の快挙に大喜び。「彼が入学して3カ月で、五輪でメダルを取る選手だと感じ、2年の秋にそれを確信した」という。“ガマン”を教えたことについて「速く走ることには優れていたが、私が徹底したのは我慢して遅く走ること。スタミナを温存しないと、駅伝の主流になるスプリント勝負に勝てないと思ったから」と話した。

 レースの2日前にはワンジルから電話を受けた。「中間は我慢。35、36キロが勝負」とアドバイスした渡辺前監督に、ワンジルは「分かっている」と答えたという。そして、言葉通りのレースを北京で展開した。

 もう一人の日本の恩師は、所属先のトヨタ自動車九州(福岡県宮若市)監督で、92年バルセロナ五輪男子マラソン銀メダルの森下広一さん(40)。その指導を受け、マラソンの才能を開花させた。ワンジルは「森下さんは『自分は銀メダルだったから、金が見たい』と言っていた。『森下さんに金メダルを見せたい』と考えながら走った」という。

 同社には五輪前に退職願を出しており、新たな道に踏み出す。「彼ほどの選手が、本当にここにいていいのか」と感じたことがある森下監督も、その決断を受け入れる方針。「勇気を与えてくれたことに感謝している」と話し、快挙をたたえた。【北京・藤野智成、栗林創造、百留康隆】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080825-00000001-mai-spo

レース前はロクに報道しないで、勝ったらいきなり「日本育ち」強調(苦笑)
できることなら、走る前からマスコミは注目してあげて欲しかったです。
10000Mで入賞したマーティン・マサシ選手もスズキで頑張ってます。
でも、メダルナシの入賞ではインパクトが弱いのでしょうか・・・マサシ選手は世界選手権ではメダルとってます。つまり、あのすごい世界の長距離のトップ常連です。でも特にその種の報道はナシ。残念です。
あと、今後は大きな国際試合のマラソンで日本選手がメダル獲得するのは厳しい気がします。これまでと違い、もうマラソンは穴場じゃない。

ところで、400Mリレー、日本の銅メダルは立派です。他がコケたとはいえ、2着のトリニダードトバゴと僅差ですから。
400Mリレーは男女どちらもバトンミスが多かったですが、9万人も客が入る競技場、ひょっとして、会場が沸いていて声が聞き取りにくかったのでは?その場にいたわけでないので実際どうだったのかわかりませんが・・・

阿吽の呼吸、でないことを前提とすれば、オーバーハンドパスでは声が聞き取れないと致命的だと思います。
国によっては手を後ろに上げながら走るという小学生レベル?のバトンパスまでありました。
アンダーハンドなら、どちらかといえば普通にダッシュする人に、うしろから押し込むイメージですから、多少声の通りが悪くてもまあなんとかいけるかも・・・
いずれにしてもチームワークの勝利というのはまったくその通りだと思います。