<大分教員採用汚職>矢野容疑者の長女、小学校教諭を退職


7月24日10時34分配信 毎日新聞
 大分県の小学校教員採用汚職事件で、元県教委参事、矢野哲郎容疑者(52)夫妻=贈賄容疑で再逮捕=の長女(23)が23日、同県佐伯市内の小学校教諭を退職した。涙をぬぐいながら校長に退職を願い出たという。一方、贈賄罪で起訴された元小学校校長、浅利幾美被告(52)の長男、長女は励ましと批判が交錯する中で教壇に立っている。
 関係者によると、元県教委参事、江藤勝由容疑者(52)は07年度の採用試験で矢野容疑者の長女、08年度では浅利被告の長男の成績をそれぞれ加点・改ざんし合格させたとされる。
 23日、会見した武田隆博・佐伯市教育長によると、矢野容疑者の長女は17日、校長に退職願を提出。23日に神妙な表情で退職の辞令を受け取ったという。県教委によると、長女は「自分がまったく知らなかったとはいえ、責任の一端を感じる」と話していたという。
 長女は昨年4月から佐伯市内の小学校に勤務、今春から低学年のクラスの担任。校長によると、事件発覚直後から、「ニュースを聞いたとき、もう仕事をやめないといけないのかなと思った」と悩み続けていたという。校長は「普段落ち着いている彼女が、涙をぬぐいながら退職を願い出た」と沈痛な表情で語った。
 一方、浅利被告の長男は、今春から大分市内の小学校に勤務。校長によると、高学年のクラス担任を任され、保護者の評判も上々だという。校長が「こういうことになったけど、目の前のことを一生懸命にやって」と言うと、「はい」と答えた。7月上旬にクラスの保護者会で本人が謝罪。「不正を知らなかった」と話し、仕事は続ける意向を示したという。
 浅利被告の長女の採用試験の成績は優秀で改ざんすることなく合格したとされる。現在、佐伯市内の小学校に勤務。「子どもと一緒に歩むことのできる先生」(校長)と評価され、新規採用ながら高学年のクラスの担任を任された。事件発覚直後2週間ほど休んだが、教師を続けていきたいという意向を持っているという。
 県教委は、不正による採用が確認されれば、採用を取り消す方針だ。しかし、大分市内の小学校長は「不正採用は氷山の一角。さりとてばんばんと辞めさせられたら現場は大混乱する」と悩ましげだ。
 一方、長女が小学校教諭を辞職したのを知った、矢野哲郎容疑者は、「娘の人生を狂わせてしまった。申し訳ない」と関係者に話しているという。
【島田信幸、小畑英介、村尾哲】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080724-00000038-mai-soci

●矢野容疑者の長女→辞めて正解。本来、採用基準に達していなかったのだから。
●浅利被告の長男→辞めるべき。本来、採用基準に達していなかったのだから。
○浅利被告の長女→辞める必要はない。採用基準に達していたのだから。
本人に非がないのだからクビにまでする必要はないでしょう。
でも、矢野容疑者の長女は辞めるべきで、辞めたのは正解だと思います。だって、採用基準に達していなかったことが判明したのだから。
実際に教師となってからの評判の良し悪しは関係ない。割り食って落ちた人たちが教壇にいたらもっと評判がよかったかもしれない。いや、そういうことより、公立の教師がフェアに選抜されないで、生徒たちに示しがつかんでしょう。
あともうひとつ。
「知らなかったとはいえ」と書かれているが、ホントですかね。
普通、就職活動するときには、可能な限りの企業研究をするはずです。それは、その企業を詳細に知るということもあるかもしれないが、本来は自分はそこに向いているか、そこでうまくやっていけるか、というのが大事だと思います。そのためにOB訪問みたいなこともやります。
彼らにとって、父親はOB訪問の対象としてこれ以上ないという存在です。いろんな話を聞いたことでしょう。
さらに言えば、これまで両親の会話とか、親の働いてる姿などを見て、そういうこと(クチキキ)があるんだということは充分知りえたはず。
「いや、自分自身がそういうことをされたとは知らなかった」と言うかもしれない。
でも、普通の大人の感受性なりセンスがあれば、自分はそうなるのではないかと容易に予測できたはず。そして、もっと意地悪なことを言えば、自分もちょっとそういう配慮してくれたらうれしいな、と思ったんじゃないですか。
「自分は何回落ちようとも、先生になりたい。これまでいろいろ見聞きして、いろいろあるのは知っている。でも私は自分の力で頑張る。余計な心配は要らない」そう宣言すればよかった。奇麗事過ぎますか?そんなことないでしょう。まあ、こういう親は、子供のためじゃなくて自分のために(自分の子供が落ちたら恥ずかしい、みっともないという理由で)やるんですけどね。でも、とにかく、善悪の判断くらいつく、しかも将来ひとさまの子供たちに善悪まで教えてあげねばならない21歳(←受験当時)の大人がそのくらい言い放てないようで、教師の資格ありますか?
私は、浅利被告の長男には自ら職を辞することをすすめたいです。そして矢野容疑者の長女とともに、1〜2年間死ぬ気で勉強して、あらためて採用試験を受けて欲しいです。教員の採用試験、倍率高いと思います。大変だとは思います。でも、落ちた人の中で本当に「死ぬ気でやってそれでも落ちた人」なんて、いてもせいぜい2割程度でしょ?
一生ヘンなものを背負って生きていくか、1〜2年死ぬ気でやるか。もしやれば、その経験は教師としてものすごく大事なものを身につけることとなり、せこいことを言えば今度試験受けれたときにはプラスのポイントになるとも思います、公平に見ても。