(ボクシング)内藤陣営、一夜明け会見「目に指を入れてきた」「街でやるケンカ」

10月12日18時58分配信 産経新聞
 挑戦者・亀田大の愚行で荒れたWBCフライ級タイトルマッチ。一夜明けても、内藤陣営の憤りは収まらなかった。(会見での内藤、宮田会長の一問一答は以下の通り)
−−テレビの中継マイクが、セコンドの亀田興毅の「肘で目をやれ」などとの指示をとらえていたが
 宮田会長「僕自身、苦労して作ったチャンピオン。それを侮辱された。日本ボクシングコミッションには調査をしてもらいたい」
 内藤「反則の域を越えている。試合前にお父さん(史郎トレーナー)が、『しゃー、なんやこらー』、って会長に怒鳴ったでしょ。スポーツマンシップじゃない。脅しですよ」
 宮田会長「猫じゃないんだから、何が『しゃー』だよって」
 内藤「反則もすごかった。親指で目を狙ってきて」
 宮田会長「サミングは選手生命にかかわることですから」
 内藤「倒れたまま目を狙ってきて、これは抗議したい。ふざけるな。反則のオンパレードですよ。せっかく注目された試合だったんだから」
 宮田会長「内藤はいじめられっこだったけど、ケンカは強い。ケンカなら負けないんです。でも、こっちはそれをできない。『ボクシングをやれ』って内藤にいったんです」
 内藤「力強いですからね、おれ」
 宮田会長「大毅君には内藤に謝罪してほしい」
 内藤「日本中が見てたんだから、あんなのやっちゃだめ。(大毅は)自分にマイナスですよ。しかも最初に減点とられたのおれですよ(9回にブレーク後の加撃で1点減点)。散々やられて、お前いい加減にしろってなったら、おれ減点だもんね。12回も自分で転ばしておいて目に指を入れてくる。ふざけんなですよ。ルールあるんだからやっちゃいけないんだ」
 内藤「ああいうことで勝ってもダメ。やっちゃだめだよ。9回に頭やった(ブレーク後の加撃の反則のこと)けど、むこう怒んなかったでしょ。大毅もお父さんも。普通なら怒るけど、怒らないのはあっちが散々やってたからですよ」
−−サミングは数え切れないほどあったのか
 内藤「そう。野木トレーナーから、反則をアピールするなっていわれて我慢してた。ああいうので勝とうなんてダメ。セコンドが冷静でよかった」
 宮田会長「勝負の問題ではなく、選手生命にかかわる」
−−JBC(日本ボクシングコミッション)については
 内藤「注意してくださいと」
 宮田会長「処分になるかはわからない。それより(大毅は)内藤に謝罪してほしい。反則行為は落ち着いたら、JBCに書面で提出したい」
 内藤「びっくりしたよ。18歳であんなに反則上手かよ。いい選手だったよ。あんなガードすぐ破れると思ったけど…あんな反則なんかしなくていいんだから。もっと強くなるよ」
−−「12回の大毅は失格にすべき」という反応もあったが
 内藤「失格にするレフェリーもいたとおもいますよ。まあでも、後味悪い。普通に判定が聞けてよかった」
−−亀田一家とやってよかったと思うか
 内藤「僕はプロですから、やったおかげで僕の名前も知られたと思っている。でも、だからああいうキャラクターがいいとはいわない」
 宮田会長「とにかく、要望書を出します」
 内藤「あそこまでやっていいということになっちゃう。ならおれだってやりますよ。だめなんだよやったら。(JBCに)リアルに説明しますよ何があったか。グラウンド(倒れた状態)では肘、肩をぶつける。あと(ラウンド終了の)ゴング後に絶対パンチ出すね。わかってたけど」
−−史郎トレーナーの行為は
 宮田会長「だから、親族はセコンドになっちゃいけないっていうルールがWBCにあるんです」
(WBCは世界戦のルールで、親族がセコンドにつくことを禁止している)
 内藤「『なんやこらー』とか、そういうことで脅そうなんて大嫌いだよ。実力で戦えって感じがする」
−−セコンドの興毅の『肘でやれ』のなどの指示について
 宮田会長「38条も含めて調査をお願いしたい。それより、そんなことしかセコンドはいえないんですか、と思う。もっと内藤に勝つためにやることがあるんじゃないですかと」
 内藤「スポーツのケンカであって、街でやるケンカじゃない」
 宮田会長「(挑発された)調印式の会見だって、お父さん、興毅、和毅がいてこっちは内藤と私。4対2ですからね」
 内藤「あんなのないですよ。本当に」
−−興毅との対戦については
 内藤「うーん。でも昨日みたいなのなら、亀田家とはやらない。サミングに、クリンチしてふとももパンチ。自分の身体が心配ですよ」
 宮田会長「リングで投げられるのは恥ずかしいですよ。内藤は相撲が強いんです。大毅君も強いとか言ってるけど、やれば絶対にかなわない」
 内藤「亀田家のやっていることが世間で認められたらだめ。切腹とか言って。ばれなきゃ反則もいいとか、違うよね。試合後に後味悪いなんて一番よくない。ボクシングって、試合終わって抱き合うでしょ。ついさっきまで本気で殴り合ってたのに。こんなスポーツはない。プロ目指してたころは、格好いいと思いましたよ。(大毅に対しては)最低でも厳重注意にはしてほしい」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071012-00000920-san-spo

試合の後に、若干ではあるけれど、亀田擁護的な意見もたまに目にしました。
「実力差はあったけれど、彼なりには頑張った」
「これを糧に出直せばいい」などなど。
何を考えているのでしょうか。
昨年末、総合格闘技秋山成勲をとやかく言う人はたくさんいたはず。それよりもレベルの数段高い悪質さですよ。
私なんか、秋山成勲に関しては、そんなにこのブログでも書かなかったつもり。世間で言うほどの激しい感想も持たなかった。ま、腹は立ちましたけど。
でも、こんなのは追放モンですよ。出直せなんて甘い。証拠だって、録音などがネットで出回ってます。逃げようがない。
陸上競技の世界と比較しても無意味とはいえ・・・たとえば、2度のドーピング検査で陽性反応を示したジャスティン・ガトリンは、最低4年、最長8年間の出場停止処分。心を入れ替えて一から出直させてください、と言えば処分が解けると思いますか?ジョン・ドラモンドは、抗議の意味でトラックに寝そべった、それだけで実質追放です。
こんな野郎は、5年くらい試合のできない無駄な時間を過ごさせて、それでもその期間を必死に練習して過ごし、もう一度やらせてくださいと土下座するくらいの根性を見せるなら出させてやる、あたりでちょうどいいのではないでしょうか。