(ボクシング)高山“バカらしい”引退も示唆

4月10日10時45分配信 デイリースポーツ
 WBA世界ミニマム級王座統一戦(7日・後楽園ホール)で判定負けした前暫定王者高山勝成(23)=グリーンツダ=が試合から一夜明けた8日、都内ホテルで心境を語った。「僕が真の統一王者だと信じている」と前夜同様に正規王者・新井田豊(28)=横浜光=を2-1で支持した判定に対して納得していないことを強調。怒りは収まらず、プロボクシング界への失望から現役引退をも示唆した。
 怒りは収まるどころか、激しさを増す一方だった。ニット帽をかぶって現れた高山の顔に、激闘のダメージを感じさせる傷や腫れはさほど見受けられない。「僕が真の統一王者だと信じている。実際そうでしょ」と、自らの勝利を改めて強調した。
 深夜3時過ぎから放送されたテレビ中継で、試合を再確認した。「最低でも4ポイントは勝っている」。だが2人のジャッジは新井田を支持。「ああいう採点が出て、正直プロボクシングに失望している。政治の世界じゃないんで」と嘆いた。
 人生をかけて打ち込んできたプロボクシングに対し、ぬぐい去れない不信感を抱いた。だからこそ、今後については「今はまだ何も考えられないけど、引退するつもりですよ。バカらしくてやってられない」と語調を強めた。可能性として浮上する新井田との再戦についても「勝ってる試合を負けにして、再戦という考えは許されない」と完全否定する。
 グリーンツダジムの戸塚貴信マネジャーは「(高山は)こんなところで終わらせたくないボクサー」と話し、9日にもJBC事務局に赴き和解案を提示する。「こういう判定を出してしまう環境を改善したい。和解案として今後の管理体制を考えてもらいたい」と、現在、プロモーターが負担している世界戦の役員、審判団の諸経費をJBCが一括管理するよう要求する。話し合いの結果次第では判定の不当性を訴え、民事裁判を起こすことも辞さない構えだ。
 伝説に残る薬師寺VS辰吉戦以来、史上2度目の日本のジム所属の世界王者による王座統一戦は、両王者のプライドをぶつけ合った熱戦から離れ、後味の悪さが残った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070409-00000025-dal-fight

自分で勝ったと思うのは勝手ですが、政治だ何だと言って憤慨するほどのものでもないと思います。互角だったんじゃないでしょうか。
素人が見ても、高山のパンチは手数こそ多いものの、効かなさそうな、ポイント狙いのパンチに感じました。競技だと考えればそれもありだとは思いますが、観客の求めるものはちょっと違うかもしれません。
まあとにかく、どちらも「勝ちたい」気持ちがものすごく強くて、でも強すぎて、それが試合中の2人の態度も、応援にも露骨に出てしまい、試合後にもなんかいやな印象を残してしまいました。
試合そのものは、私が見た感じは、もし1Rの倒れたのがダウンじゃなかったら新井田の勝ちかな?でもダウンだから高山優勢かな、新井田気の毒だな・・・だったので、自分としては正直、意外でした。でも、新井田勝ちの判定もアリかな、程度です。今回の判定で、ファンが疑惑の判定などと大騒ぎするとは到底思えません。
高山選手、引退だなんて言わず追い続けてほしいですけどね。私は、再戦したらこんどははっきり新井田の勝ちになりそうに思いますが、そう思う私のような奴の予想を裏切ってほしいですが。再戦したら負けそうに思うなら、引退してしまうのもいいかもしれません。