吉田ボコボコ無名選手に完敗/PRIDE

<PRIDE男祭り>◇12月31日◇さいたまスーパーアリーナ◇4万8709人
 PRIDEに衝撃が走った。日本人エース吉田秀彦(37=吉田道場)が、無残な2戦連続TKO負けを喫した。ジェームス・トンプソン(28=英国)に、最後は1回7分50秒、セコンドからタオルが投入された。7月に敗れたクロコップとは違い、無名選手に完敗。どん底に突き落とされた。また米国UFCが、PRIDE無差別級GP覇者ミルコ・クロコップ(32=クロアチア)との2年契約を発表。吉田の敗戦に加え大物の流出と、06年のPRIDEは最後まで激震続きだった。
 もうろうとする意識の中で、吉田のプライドをかけた戦いは、タオルが投げ込まれて終わった。出血が激しく、担架で運ばれて医師団に囲まれると「クソーッ」と叫んだ。体は思うように動かず最後は車いすで控室に戻り、コメントは残さなかった。フジテレビの契約解除など大揺れの06年。最後の最後に、PRIDEの顔が、無名選手に完敗する激震が待っていた。
 序盤は攻勢だった。試合開始と同時に突っ込んできたトンプソンに、キックを合わせて対応。続けて柔道の投げと関節技、クロコップに敗れた後に習得したブラジリアン柔術の寝技を駆使し、1本勝ち寸前まで追い詰めた。だが、その後の打ち合いで展開は逆転した。16センチも大きい196センチのトンプソンを見上げ、ガードが甘くなった顔面に次々とフックを浴びた。最後は一方的だった。
 05年大みそかの小川戦以来、1年ぶりに柔道着を脱いで戦った。明大の先輩小川との個人戦以上に、今回は負けたくなかった。日本人エースとして2人で引っ張った桜庭が5月に離脱。看板選手としての意地があった。しかもトンプソンは1週間前から出場準備したばかりの「無印」。12月30日に吉田は「1本勝ちで盛り上げたい」と、気勢を上げていた。
 同時にこれまでクロコップ、ガードナーらに敗れていたことから、長身選手への苦手意識、重圧は増していた。不安は的中し、弱点を露呈した。ダメージの残る今回の敗戦で、2月24日ラスベガスでのPRIDE33で予定していた米国進出に暗雲が立ちこめた。
 主催するDSEの榊原社長は「呼吸過多の状態で、しばらく控室で休みましたが、大きなケガはありません。でも吉田選手は、対スーパーヘビー級という07年のテーマができたのでは」と、気丈に話した。もはや吉田もPRIDEも失うものはない。07年は巻き返しを狙うだけだ。【高田文太】
最終更新:1月1日9時42分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070101-00000017-nks-fight

タイトルが笑えたのでこの記事を貼っておきます。トンプルさん、「無名選手」だったんだ(笑)
吉田は舐めてましたね。モチベーションがあがらなかったというのもあるかもしれませんが。でもトンプルさん、敗れたとはいえ一応藤田を追い込んだ選手です。一線級とはいえなくても、それなりに強いし、若いから伸びている可能性だってある。実際、徐々に強くなってるように思えます。
この試合もなかなかよかったですが、ほかにもいい試合ありました。川尻VSメレンデス、青木VSハンセン、五味VS石田、ノゲイラVSジョッシュ(前回のほうがすごかったけど)。ヒョードルVSハントも、試合前の表情からやる気のなさ?を感じた割にはなかなかの好勝負になったというか。不人気男中村カズも今回はがんばったし、なかなか強い。
全体的に今回はよかったと思います。MVPは…五味かもしれないが個人的にはトンプルさんと青木。ベストバウトは川尻VSメレンデス。ほんとにどちらもいい選手。
ヘビーでいえば藤田吉田中尾、ウェルターでいえば郷野三崎近藤菊田田村、ライトは五味川尻青木桜井石田、日本人対決どんどんやったらいいんじゃないかと思いますがどうなんでしょう。
逆に地上波のあったダイナマイは、ダメダメの試合続出でした。特に素人人気者衆(曙金子ボビー)。さすがにこの人たち、もういいんじゃないですか?ホンマンなんて総合ははじめて?かも知れませんけど、韓国相撲の横綱でしょ?イロモノだと思って変な試合組んだら相手は大怪我します。
桜庭秋山の変な試合については…ノーコメント、というか、いろんな情報やネットの書き込み見ても、推測とはいえいろんな裏の事情などありそうで、変なこと言えません。ただ、純粋に実力を考えてやはりいまは秋山が上かと思います。桜庭は動体視力がそうとう悪いのではないでしょうか。試合のたびにボコボコで、こんな試合続けていたらパンチドランカーにならないか心配です。
あと、雅人は須藤信充のような本当に強い日本人と戦うべきだと思いました。