フラガール

フラガールという映画がなかなか評判いいみたいで、でもそれほど興味わかなかったのですが…これがあの常磐ハワイアンセンター(現・スパリゾートハワイアンズ)の話だと知ると、逆に俄然興味を持ち、とにかく見ておこうと思いました。
常磐ハワイアンセンターへは一度行ったことがあります。小学校5年くらいだったと思いますが、父親に連れてってもらいました。親父としてはおそらく別の思いがあって…実はこのあたりは、親父の生まれ育ったところで、それを息子に見せようというのがあったのだろうと思います。その親の意に反し、ほとんど記憶にありません(苦笑)
あまり詳しくは聞いてないのですが(^_^;) この地域で、まあ普通の家庭で育ちそこそこ優秀?であれば常磐炭鉱へ就職できるのだけど、残念ながら私の父親は、おそらくそうではなく(私の祖父が大酒飲みで…その先はなんとなく想像できるのだが詳しく聞けずにいる)常磐炭鉱で働くことはできず、その周辺にいた会社(一応大企業)に就職し、ちょっとしたきっかけから東京に出てきて、学校出てないけどホワイトカラー的な枠に入って管理職になって…人間万事塞翁が馬じゃないですけど、常磐炭鉱に就職していたら大変なことになっていただろうし、それよりなにより、母親とは東京で出会ったので私はこの世にいなかった(笑)わけですが、やっぱり10代で東京に出てきてあまりお金なくておなじ寮生が休みの日遊びに出てもそれに付き合えずたまに映画を見に行くくらいしかできなかったというくらいだからやはり苦労はしたんだろうし、こういう選択をしたからこそ学歴の壁に悩むこともあったのだろうと思うので、どうなっているのが幸せなのかはわかりません。
ただ、親父曰く、大卒で常磐炭鉱に就職したような人は、優秀な人たちだから常磐炭鉱がどうなろうがその後そんなにひどい目にはあわなかったろうと言います。
何が言いたいのかわからなくなってきましたが、親子の間とはいえなかなか聞くことのできないこういったことの背景がなんとなく見て取れるのでは、という期待も持ちながら見ました。
始まりの頃はそんなことを意識していたものの、途中からはどうでもよくなりました。非常にベタな展開で、感想もベタではありますが「一生懸命な気持ちは人の心を動かす」ということです。この映画は私が生まれた頃の話なワケですが、まだまだ貧しいこの時代、みんなそれぞれ必死に生きている。「石炭」の先が見えてきてしまったときに、発想の転換ができるかできないか。できない人が悪いのでも融通が利かないのでもない。しかしあたらしい世界でがんばろうという人にあまりに冷たい…
予想通りの結末とはいえ、感動的でした。松雪泰子蒼井優富司純子もすばらしいです。「借金取り」の部分は不要かな?と思います。
しかし、あの時代って、いくらなんでもあそこまで貧しいかな、と思ったりしますが…
※「常磐ハワイアンセンター(現…スパリゾートハワイアンズ)」が生まれるまで http://www.polynesian-show.jp/roots_history.html
スパリゾートハワイアンズウィキペディア) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%AA%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%BA