<失業率>前月比0.1ポイント増の4.6% 11月

 総務省が27日公表した労働力調査の結果によると、11月の完全失業率(季節調整値)は前月比0.1ポイント増の4.6%(男女とも0.1ポイント増の4.6%)で、03年1月以来2年10カ月ぶりに2カ月連続で悪化した。ただ、同省は景気回復に伴う求職活動の活発化によるとみて、「雇用情勢の改善傾向は変わっていない」と分析している。
 完全失業者数は292万人で、前年同月比で2万人増えた。増加に転じたのは03年4月以来、2年7カ月ぶり。男性は6万人減る一方で、女性は8万人増えている。就業者数は22万人増の6344万人だった。
 完全失業者の求職状況を見ると、「自己都合」で勤務先を辞め、新たな職を探している人が前年同月比14万人増の116万人。25〜34歳の女性は8万人増の23万人で、同省は女性を中心によりよい仕事への転職や、新たに仕事につくことを目指す人が増えているとみている。「自己都合」の伸びが10万人台となったのは、03年4月(18万人増)以来2年7カ月ぶり。
 一方、厚生労働省が同日発表した有効求人倍率(季節調整値)は0.99倍で、前月を0.01ポイント上回った。新規の求職状況をみると、25〜34歳の家事をしている人の求職件数が前年同月比7.9%増の2704件。【吉田啓志】(毎日新聞) - 12月27日12時6分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051227-00000012-mai-bus_all