松井秀、WBC出場辞退!「ヤ軍で世界一を目指したい」

 来年3月に初開催される野球の国別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)への出場を要請されていたヤンキース松井秀喜外野手(31)が26日、出場辞退を決断。深夜、福岡市内の日本代表・王貞治監督(65)に、関係者を通じて直筆の手紙を渡した。15枚近くにわたる便箋(びんせん)には、謝罪の言葉とともにヤ軍で世界一を目指したいという思いをしたためたとみられる。ゴジラにとっては苦渋の選択となった。
 ついに決断した。松井秀が悩んだ末にWBC不参加を決めた。
 この日の夕方、都内の自宅マンションで書き上げた手紙を何度となく読み返してから封をした。あて名は「王貞治殿」。辞退の意向を手紙にしたためた松井は、封筒を投函(とうかん)せず、関係者に託した。“ゴジラの思い”は深夜、福岡市内の王監督のもとへ届けられた。
 本来なら直接出向いて伝えるのが筋だが、周囲の混乱を招き、かえって迷惑をかけると判断した。王監督が代わりの選手を選ばなくてはいけないため、できるだけ早く伝える必要はあった。しかし、電話よりも自分の気持ちがより確かに表現できる、と手紙を選んだ。
 白い便箋(びんせん)の枚数は15枚近くにおよんだ。冒頭につづったのは、2日に王監督から直々の出場要請を受けたにもかかわらず、その願いに応えられなかったこと。熟慮した結果として返答まで1カ月近くもかかってしまったことへの謝罪の言葉だった。
 「きょう(26日)の夜、お伝えしました。王監督並びに出場を期待してくれていたファンの方々に本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。ただ、それだけです」。松井はそう言って声を落とした。
 ヤンキースのことが頭から離れなかった。不参加を決めた最大の理由は、フォア・ザ・チーム。これまで一環して「さまざまなことを総合的に判断して決めたい」と態度を保留していたのは、日本のために出たいという自分の気持ちだけでは決められない“事情”があったからだ。
 松井にとって、ヤ軍入団後からワールドシリーズを制覇しての世界一が夢であり目標だった。今オフに4年総額5200万ドル(約60億5800万円)の契約を結んだことで、ただの“助っ人”ではない、チームの中心選手になった。その初年度、世界一奪回に向けて“失敗”は許されない。開幕から完ぺきな状態で臨みたい。そんな決意も手紙に記したもようだ。
 苦渋の決断には所属するヤ軍の状況も影響した。「拘束力はない」と併記されていたとはいえ、今月上旬にはブライアン・キャッシュマンGM(38)から「ヤ軍としては出場してほしくない」という旨の直筆の手紙が届いた。ホルヘ・ポサダ捕手(34)、一度は出場に合意したアレックス・ロドリゲス内野手(30)も辞退の意向を示した。ヤ軍の“真意”は無視できなかった。
 悩みに悩み抜いた1カ月。ゴジラがついに結論を出した。王監督、日本のファンへのお返しの方法はただひとつ。来季は必ず、世界一を奪取する。(サンケイスポーツ) - 12月27日8時2分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051227-00000000-sanspo-spo

めちゃくちゃな時期に決めといて、それに出たくないと言ったらファンから非難される、理不尽だがファンからの非難は避けたい。それには礼儀正しく対応しないと・・・こんなところでしょうか。スタアはたいへんです。「苦渋の選択」というより「ベターな対応」を反応を見ながら考えたのではないでしょうか。
だって、主な給料くれるのはあくまでヤンキースです。ヤンキースがそういう意向ならしょうがないでしょう。WBCで怪我などのアクシデントがあったらどうしますか。時期が春先?(興味がないから知らないけど)キャンプの時期でしょ?開幕に向けて徐々に身体作っていくんでしょ?60億ももらう選手には、凡人にはわからないいろんなプレッシャーがきっとあると思います。
王監督のこれまでのコメントは、もちろん野球を盛り上げようとの使命感からでしょうけど、ちょっと過剰というか、追い詰めているようであまり聞いてて気持ちのよいものではなかったです、少なくとも私には。