(ボクシング)内藤VS亀田

昨晩の内藤VS亀田SPをいうのをざっと見たが、内藤の悔しがり方が異常だった。
正直、もういいんじゃないか、やるだけやったし・・・みたいな思いもあったのかな?と思ったのだが、ぜんぜんそうじゃない。
私もまあアンチ亀田なのだが、さすがに電池握ってたとか、バンデージに何かされていたとか、そういうのはないと信じている。
裏話?みたいなこともいろいろ言われているようだ。内藤側にそうとう「言いたいこと」がありそうだとも。
難しいことは私にはわからない。そして、たかだか一ボクシングファンでしかない私が変なことに思いを馳せる必要もない。
だが、なんとなく考えてみて、TBSが、これからもこのコンテンツで金儲け(これ自体はまったく悪いことではないしむしろ当然)をしていきたいということからすると、若くて将来もあり、しかもネタが3つある亀田を応援したいのはわかる。亀田が正義か悪かなんてTBSにはどうでもよくて「こいつらは稼げるの?」だけなのだろう。悪いけど内藤ではあと1年稼げるかどうかだったわけだから。
そんなこんなで、内藤側は最初から、いろんな事情で、最初から「KO以外なら負け」になると思ってやってたんじゃないか。
そのくらいのハンディキャップがあったというか。
同じTBSのK−1MAX(70KG)を見ると、外国人選手が日本人に勝ちたければ同じようにKOしかないくらいの状況でやらされている。あんな感じか。ちなみにK−1でもフジのほう(重量級)は、無理にでも勝たせられる日本人がいないこともあってか、そこまでのものは感じない。
話が横道に逸れた・・・
4Rが終わり採点を聞いたときに、私なんかは、素人ながらに「このジャッジたちでは攻めていこうという姿勢はまるで評価されない」と感じた。リーチ差を生かしてストレート系でこつこつ、に切り替えるべきだ・・・
でも、内藤はそうはしなかった。なぜだろう?
1.内藤の「客に喜んでもらおう」という姿勢からそれはできなかった
2.内藤の劣化(無礼な表現で恐縮です)から、亀田を追えなかった
どっちなんだろう、歯がゆいなあ、というのが後半を見ての感想だった。
だが試合後の内藤の恐ろしいまでの悔しがり方を見て、先ほど書いた
3.判定では勝てない。内藤にはKOしかなかった
が加わった。
真相はわからない。もっと別のものかもしれない。個人的には1はちょっと違うと思うし、正直いやだ。今回は内容なんかどうでもよいから勝って欲しかったのだから。多くのボクシングファンはそう思ったことだろう。
ただ、あからさまにKO狙いでくるとわかった相手を逃げながらさばく技量は亀田にはあった。これは正直驚いた。きちんとお膳立てをしてもらっての試合とはいえ、自分の役割を冷静にきちんとこなした。インヴィクト(彼にこんな言葉は使いたくないが)は伊達じゃない?
 
やっぱり全体を通して29日の試合は「『負け』でもしょうがない」レベルなんだろう。
そのTBSのカネ儲け主義からすれば、再戦はあるかもしれない。
私はもう辞めれば、と思うが、そんな大事なことを意見できるのは家族とジムくらいだろう。
もう一度やれば行くか・・・行く。それがファンってものですぜ。
 
私は内藤の人間性というかそういう部分は素敵だとは思うが、それでファンになったわけではなく、選手として、すごいパンチを放つ内藤のファンだから、もう変なテレビに出てボケ続けてはほしくないんだが・・・

※自分の素人採点は2点差で亀田の勝ちでした。
しかしながら、ボクシング関係者(というか元選手など)は内藤の勝ちと採点した人もけっこういるみたいです。これには驚きましたが。きちんと確かめてませんが、浜田剛史さんは6点差で内藤、らしいです。佐々木基樹さん、川島郭志さんとかも。