スラムドッグ$ミリオネア

アカデミー賞(のことを私はほとんど知りませんが)をたくさんとった映画で、しかもなんか楽しそう・・・と思ってみた映画ですが、思っていたのと違い、なかなかつらく重たい面もある映画でした。もともと映画をドラマとかスリラーとかラブストーリとかアクションとか単純には分けられないものでしょうけど、自分にはこの映画、「コメディ」とよく分類されてますがそれはちょっと違うと思いました。
ものすごく引き込まれる映画でした。正直、いつも映画を見るとき、途中最低2回は腕時計を見ますが、今回は見ませんでした。
学問のない主人公にとって、わかるわけない?というクイズの問題が、奇しくもこの人の過酷な人生に絡みつくようなものばかりで、正解を続けてしまうと「彼がわかるのはおかしい」・・・映画はその時点から始まって、少年時代に戻って、となりますが、それほど混乱することはありません。
恐ろしいほどの運命に振り回されながら力強く生き続ける中心人物の3人。クイズに参加するのも実はのし上がって大金を、ではなく、最後の最後はまさにドラマチック・・・しかし、ああいう形でない結末もありなのでは?とちょっと感じました。
偶然が重なるその元には美しいラティカへのジャマールの一途な思い、があったという意味では強いて言えばこれはラブストーリーではないかと。