<大阪国際女子マラソン>福士失速、森本が日本勢最高の2位

1月27日14時39分配信 毎日新聞
 北京五輪代表選考会を兼ねた大阪国際女子マラソンは27日、大阪市長居陸上競技場を発着点とする42.195キロのコースで行われ、日本勢は森本友天満屋)が2時間25分34秒で2位に入ったのが最高だった。森本は五輪代表候補に名を連ねたが、先頭争いに絡めず記録も低調で、代表入りは難しい状況となった。初マラソンで注目された三千メートル、五千メートルなどの日本記録保持者の福士加代子(ワコール)は、中盤まで独走したが35キロ手前で先頭を譲り、その後は著しく失速して2時間40分54秒で19位に終わった。マーラ・ヤマウチ(英国)が2時間25分10秒で初優勝。昨年3位の加納由理(セカンドウィンドAC)は左足を痛め18キロ過ぎで棄権。07年世界選手権代表の原裕美子(京セラ)は体調不良のため欠場した。(スタート時の気象=曇、気温6.3度、湿度61%、南南西の風1.9メートル)
 ◇レース経過
 序盤から福士が一人で飛び出した。最初の5キロを16分34秒で入ると、後続との差は開く一方。25キロ通過時には、ペースの上がらない2位集団に2分以上の差をつけ、独走状態を築いた。しかし、30キロを過ぎると急激に失速。一方、ヤマウチは30キロ過ぎから徐々に加速し、森本、モンビらと形成していた2位集団から抜け出すと、35キロ手前で福士をかわしてトップに。その後もペースは落ちず、自己最高記録でゴールした。森本は40キロ手前でモンビを振り切り、ヤマウチを追ったが2位。福士は辛うじて完走したが、19位に沈んだ。【新井隆一】
 ▽J・モンビ (3位)2番に入れなかったことは悔しいが、自己ベストを3分縮められて良かった。(ケニアの五輪代表は)まだまだチャンスがある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080127-00000025-mai-spo

トラックでは圧倒的な実力を誇る(5000M14分台ですよ!)福士が、初マラソンは惨敗でした。
予想、大はずれでした。
トラックが強い人の中に、その延長みたいにマラソンを走りきってしまう人がいます。ゲブレシラシエもそうでしょうし、古くはラッセ・ビレンという選手もそうでした。福士はそういうタイプかもと予想しました(ハーフマラソンでもメチャクチャ強かったし、調子の波があまりないので)が、残念ながら違いました。
さすがにこのレースが終わって、準備期間がどうとかあるにせよ、マラソンへの適性という意味では?とせざるを得ません。
しかし、きっちりマラソンに向けた練習をすればわからないとは思っています。ただ、それでも、ちょっと無駄な動きが多いというか落ち着きがない気はします。こういうことの蓄積による疲労はバカにならないと思います。渋井なんかはそれが大きいと思います。
あとは、ズバリ、監督の指導が下手だと思います。未経験なんだから抑えていかないとダメでしょう。
そして、大きなミスは、抜かれた時点ですでに勝ち目はないのだから無理やり止めればよかった。
よれよれになりながら頑張る姿は感動的でしたが、意識がなかったらしい中で走らせて、ヘンな転びかたして骨折みたいなことがあったらどうするんですか?
それに、35KM程度でやめるのと最後まで走らすのでは再起にかかる日数が全然違うじゃないですか。
今後、マラソンに行くのかトラックに行くのか私にはわかりませんが、今回のようなことがあってもマラソンのほうがいいと思います。
福士はエチオピアで合宿したりしたらしいですが、そこでエチオピアの選手にトラックで勝負してもとてもかなわないとわかってマラソンに気持ちが傾いたと思うんです(調べてないからわかりません)。もしそうであれば、むしろ割り切ってマラソン用にすべてを切り替えて集中すべきだと思います。今ならそういう練習でもトラックでもそこそこ勝てます。