武本9回TKO負け、引退も/ボクシング

<プロボクシング:WBA世界フェザー級選手権12回戦>◇19日◇神戸ファッションマート◇観衆3000人
 奇跡は起きなかった。挑戦者のWBA世界フェザー級6位・武本在樹(28=千里馬神戸)が40戦無敗王者クリス・ジョン(27=インドネシア)に完敗した。2度のダウンを奪われるなどダメージが蓄積し、最後はギブアップ状態で9回終了TKO負け。あまりのショックに「今後については何も言えない」と引退もほのめかした。武本の戦績は29戦21勝(12KO)7敗1分け。ジョンは41戦40勝(21KO)1分け。これで日本ジム所属選手の同級タイトル戦は18連敗となった。
 すでに武本の意識はなかった。9回を終え、コーナーに戻ると千里馬会長から励まされた。「オモニ(母)と一緒にうまいご飯食べるために頑張れ!」。母子家庭に育ち「世界王者になって親孝行したい」とボクシングを始めた武本は、会長のゲキに一瞬、反応。「オモニ…」とつぶやき立ち上がろうとしたが、体力は底をついていた。陣営の判断で試合を止めた。
 武本は「右のパンチが見えなかった。今まで味わったことのないテンポだった」という。2回の攻防で勝敗が決した。接近して打ち合った離れ際、王者の右ストレートに反応できなかった。カウンターで王者を攻略する計画が崩れた。
 4回にはその右で左まぶたをカットし出血。左目の視界を失った。右目は2年前に負った眼窩(がんか)底骨折の影響で、今も視野が少し狭い。八方ふさがりの状態で6、8回にも右ストレートでダウンを奪われ、大勢が決した。
 試合1カ月前の7月19日の練習中に右胸を強打し、負傷した。全治3週間。以後は全力でスパーリングができないというアクシデントも背負っていた。
 武本は「今後のことは今は何も考えられない」と引退をほのめかしたが、陣営は「この敗戦はプラスになる」と再起を期待する。キャリア10年の集大成で臨んだ一戦で「気持ちは10年分、粘れた」という。
 何度パンチを浴びても折れなかった挑戦者の闘志に、観客からは大きな拍手が起きていた。【大池和幸】
最終更新:8月20日9時39分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070820-00000007-nks-fight

武本なす術がない、という感じでした。
しかしチャンピオン、強いですね。素人なんで攻撃が多彩というのすらよくわからなかったですが、とにかく武本選手パンチもらいまくってました。
挑戦資格があったんだろうか?という疑問は残ります。結果もし奇跡が起こっていたとしてもやはりこの疑問は残ったと思います。世界に挑戦するのは
●「日本で一番」かそれに類するレベルである
●直近数試合負けがない(世界戦除く)
であって欲しいです。
クリスジョン、強かったですが、もしリナレスと負けなし対決やったらリナレスが勝ちそうに思いますが・・・もちろんなんの根拠もありません(^_^;)