バブルへGO!!タイムマシンはドラム式 をきっかけに思い出す「自分にとってのバブルとその後」

バブルへGO!!という映画はおもしろかったものの、内容自体はまあ薄っぺらいのですが、この映画をきっかけにいろいろと思い出しまして・・・
私の場合、なにがバブルに振り回されたかと言えば、特には「気持ちの面」なのです。
昨日書いたように、ああこのままでは40年くらい働いてもマンションのひとつも買えないのか・・・という絶望感。もし頭金一生懸命貯めても、それ以上にマンションが高くなる。いま株買うまとまった金もない。なんか自分と別の世界の人だけが妙に潤ってまじめに働いた人が馬鹿を見ているみたいだ、と感じました。
しかし、そんなことも長くは続かず、すぐにバブルははじけます。
バブル崩壊のきっかけは総量規制と言われてますが、それは「このままじゃ家、いやマンションすらも持てなくなる」という国民の悲鳴を反映したものでもあったのではないかと勝手には思っています。
で、94年ごろからでしょうか、どういう経緯か知らないが、安いマンションが売りに出始めます。マンデベの説明としては「バブルがはじけて泣く泣く安く手放された(というよりは買い叩いたんだろうが!)土地に建てたから安い」だったと思います。時を同じくして「マンションを買う女たち」という本が出ます。刺激されます。何の検証もせず、以前「一生マンションのひとつも持てない」と思っていた私にはチャンスと思い、必要もなかったのに、頭金もなかったのに、飛びつきました。10年位して値打ちが上がったらもっと広いところに住み替えだな、なんて。
その作戦は見事に失敗に終わります。おそらく国の誤った政策もあったのではないかと思いますが、下のバブル景気の説明を見てもわかるとおり、95年や96年が底になるような根拠は何もありません(こんなのは後になってみないとわからないのですけど)。さらに地価下落は続き、個人的な事情としては入居直後に転勤で住めなくなり、当初は「千葉で借りている部屋の家賃<大阪で貸している家賃」であった(というかあえてそうなるよう、大阪のマンションよりぼろくて狭い部屋を借りた)のが、なぜか大阪のほうが下落は激しいようで逆転しています。踏んだりけったりです(笑)
おそらく「マンションを買う女たち」で取り上げられた人たちはその後、半端じゃなくつらい思いをしていると思います。暇ならこの本、古本は出回ってますからご覧ください。驚きますよ。
http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/4872331850/ref=sr_1_olp_1/249-3163621-5987567?ie=UTF8&s=gateway&qid=1174287419&sr=8-1
ちなみに今は「あのマンションがそんな値段で貸せてるの?ええですやん。借りてくれてる人がいるだけでも幸せだと思わな」と周囲から言われています。失礼な!・・・・その通りですね(笑)
私はとりあえず、狭いけど便利な場所なんで貸せてます。同じ頃に転勤になった、私のより広くて不便な場所のマンションを他人に貸すことができず、鬱になった人を私は知ってます。で、働けなくなって会社を辞めて、さらに離婚です。今どうしてるかは知りません(^_^;)
バブル景気(ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%96%E3%83%AB%E6%99%AF%E6%B0%97
総量規制(ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%8F%E9%87%8F%E8%A6%8F%E5%88%B6