<国家公務員>3種採用試験にフリーター枠新設 政府が方針

 政府は9日、21歳未満を対象としている国家公務員3種の採用試験について、30〜40歳の「フリーター」を対象とする採用枠を新設する方針を固めた。格差社会の是正に向け、正規雇用拡大に取り組む姿勢を示すのが狙いで、安倍晋三官房長官が議長を務める「再チャレンジ推進会議」が月内にまとめる提言に盛り込む。 (毎日新聞) - 5月9日20時17分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060509-00000108-mai-pol

単純に考えると、フリーター枠を設けることによって、たまたま来年(かその後しばらく?)高校や短大専門学校を卒業する人たちがワリを食うわけですが、その一方で、企業のほうで高卒・短大専門卒の採用増があるから、まあいいんじゃないの、というのはあると思います。国家3種試験を目指して日夜がんばってきた(人もやっぱりいるのでしょう、知りませんけど)人たちには少しかわいそうですが、まあ、こういうのは運がつきもので、30前後の人たちの就職に対する運の悪さと比べればまだマシともいえるのでしょう。そして、だからこその施策だと思いますが・・・「枠」じゃないといけないのですかね?同じ土俵で上手に戦かわせたらたらどうかしら?「枠」というのは、その枠に入る人をある意味弱者だと認めることにはなりませんか?
もうひとつ。つまらないことですが、29歳の人は1年待てってか?(笑)
さらに。30〜40歳の「フリーター」の定義はどうつけるのだろう?ニートはフリーターではないですがどうするのでしょう?仮に広義でどちらもあり、としたならば、意欲という点でおそらくニートはフリーターに勝てないはず・・・と考えると、これはニート対策ではない、となるのでしょうか。
ある層への対策(というか優遇)は、別の見方をすればその他の人への冷遇(言葉があまり適切でないように思いますが)でもあるわけですから、議論は重ねて欲しいと思います。個人的には慎重すぎるくらいでいいと思います。くれぐれも選挙意識の人気取りの施策とならないことを願います。
↓2006年の企業採用計画(データは古いですが・・・ぱっと見つからなかった)
http://job.nikkei.co.jp/2007/contents/corp/saiyou/
言うまでもないことですが、採用は明らかに増えてます。私の会社も苦戦しているようです、私は採用やってないんですけど(^_^;)