成果主義、86.7%導入?
今日の日経に出てました。では私の会社は、というと
「そういう部分もある」という返事になるわけですが、
そういう答えは「成果主義を導入している」に入れられちゃうんですよねきっと。
また、「職務給」という項目でもって成果主義、というのもなあ、と思います。
もし年次ごとの「職務給テーブル」なんてのをもっている会社があったとしたら
それは成果主義なんでしょうか。
たとえば「成果主義を導入している」とは
「過去3年間における、同年齢同学歴同卒業年次で40歳での年収において
実績値として最高最低に1.5倍以上の開きがあり、その差の8割は仕事の成果によるもの
(能力評価によるものでなく、まして家族構成などによるものではない)である」
みたいな定義があるといいですね。
どんな会社でも昇給時やボーナス時に人事考課による査定があり、
その査定において仕事の成果ははいってくるでしょう。
であれば、そりゃあほとんどの企業が成果主義導入、になってしまいます。
あと、内容見直しに関しても、それは
「成果主義の内容を見直した」ものではなく
「成果主義をどうするかも含めた賃金体系あるいは考課制度の見直し」
にしか見えません。
だいたい、「成果主義の内容見直し」の中に「プロセス評価を加味(笑)」ってなんでしょう?
成果主義というのはプロセスより結果、ということなんだと思ってましたよ。
これならなんでも成果主義だ・・・
こういう調査はもっと慎重でいいかなと思います。
新聞見た小うるさい奴から「ウチの会社は遅れてるよなあ〜」
みたいに言われるのって、けっこう鬱陶しいものなんですよ。
「なんで日経のヘンな調査に対し、
そのヘンさをオレがお前に説明してやらなくちゃならないんだよ」ってね。
ついでに言えば最後の実名入りコンサルティング会社の取締役プリンシパル(怪しい肩書き)
のコメントも陳腐すぎです。
20年位前なら、この「成果」をそのまま「能力」に置き換えが可能ですね(笑)
そんなレベルのコメントだと思います。
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